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モト・グッツィ「V7スポーツ」欧州仕様・2025年モデルの特徴
「V7」史上もっとも先進的なモデルとしてデビュー
モト・グッツィ「V7」の誕生は1967年までさかのぼる。21世紀になってからは、ピアッジオグループの一員になった後、2008年に復活を果たした。現行型は2021年に排気量を853ccに拡大してデビューした。
エンジンは伝統の空冷OHV2バルブ縦置きV型2気筒で、シャフトドライブを組み合わせる。個性的な鼓動感や味わい深い走りは継承されている。歴史あるイタリアンブランドの象徴的なモデルとして欧州ではもちろん、日本でも好評を博している。
EICMA2024(ミラノショー)で公開された2025年型は、欧州の排ガス規制ユーロ5+に対応させつつ、4%のパワーアップを実現した。最高出力は67.3HP/6900rpm、最大トルクは79Nm/4400rpmを発揮。わずか3500rpmで95%のトルクを生む。
新型車「V7スポーツ」は、倒立フォークやダブルディスクのフロントブレーキを採用する、走りのグレードとなる。ライドバイワイヤや6軸IMUを採用し、専用のライディングモード、トラクションコントロール、コーナリングABSといった電子制御装備が充実している。クルーズコントロール、タイヤ空気圧監視システムも備わり、まるで高性能スポーツツアラーのようなパッケージだ。
それでいてスタイリングは、ひと目でモト・グッツィのV7シリーズだと分かるものに仕立てられている。大容量21Lの燃料タンクは健在で、 DRL(デイタイムランニングライト)付きのヘッドライトをはじめとするLED灯火類、スポーティな専用シート、バーエンドミラーなどが個性を主張している。メーターはスタイリッシュな丸形の液晶ディスプレイだ。
日本国内での販売について現時点でアナウンスはされていないが、これまで限定車を含め、多彩なモデルが正規で輸入販売されてきたという経緯がある。2025年以降の発売に期待を持っていいだろう。
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まとめ:西野鉄兵