まとめ:西野鉄兵
ホンダ「CMX1100レブル」欧州仕様・2025年モデルの特徴
スタンダード、Tに続き、新たにSE(Sエディション)が登場
2021年に国内販売が開始されたホンダ「レブル1100」。レブルファミリーのフラッグシップモデルとして、堂々たる存在感を放っている。CRF1100Lアフリカツイン系の水冷SOHC4バルブ2気筒エンジンを搭載し、長距離のクルージングを快適に楽しめるよう設計された。
2023年2月には、大型フロントカウルとサドルバッグを標準装備した「レブル1100T」もリリースされた。スタンダード・TともにMT仕様車とDCT仕様車が用意されている。
海外で発表された2025年モデルは、それらに加え、“SE”が新たにラインナップ。レブル1100をベースに、バーエンドミラー、ヘッドライトカウル、ショートフロントフェンダー、フォークブーツなどを標準装備している。ダイヤモンドステッチを採用したシートも備わり、国内モデル「レブル250 Sエディション」のスタイルと通ずる仕上がりだ。
そのため国内では、レブル1100SEではなくファミリーモデルの名称に合わせて、“レブル1100 Sエディション”の名で登場するかもしれない。なお、このSEだけはDCT仕様車のみの設定となっている。
エンジン、装備、ディメンションにまで手が入った2025年モデル
2025年モデルでは、エンジンに手が加えられた。諸元の数値に表れているのは圧縮比で、これまでの10.1:1から10.5:1に変更されている。ピークパワーを損なうことなく、低中速域のトルクを大幅に向上したという。同時に欧州の排出ガス規制ユーロ5+に対応した。DCTやトラクションコントロールもブラッシュアップされている。
ライディングポジションは、よりリラックスできるように変更された。ハンドルバーを手前かつ上方に移動し、ステップ位置は前気味に移されている。さらにシートの厚みを10mmアップし、クッション性を向上。それに伴い、シート高は従来の700mmから710mmに変わっている。
メーターは従来の丸形LCDタイプから、新たに5インチのTFTディスプレイにバージョンアップ。スマートフォンとの連携機能「Honda RoadSync」も備えている。操作は新たに備わった十字キータイプのスイッチで行なう。メーターが大型化されたことにあわせて、スタンダードモデルのメーターバイザーは新デザインのものになった。また、USBタイプCソケットがシート下からメーターの左側に移されている。
北米では2024年12月から販売されることが発表されている。日本でもそう遠くない時期にリリースされる可能性は高いだろう。
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ホンダ「CMX1100レブル」欧州仕様・2025年モデルの主なスペック
CM1100 | CMX1100 DCT | CMX1100T | CMX1100T DCT | CMX1100SE DCT | |
全長×全幅×全高 | 2240×850×1125mm | 2240×835×1125mm | 2240×850×1180mm | 2240×845×1180mm | 2240×880×1125mm |
ホイールベース | 1520mm | ||||
最低地上高 | 120mm | ||||
シート高 | 710mm | ||||
車両重量 | 226kg | 236kg | 240kg | 250kg | 237kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークSOHC4バルブ並列2気筒 | ||||
総排気量 | 1084cc | ||||
ボア×ストローク | 92×81.5mm | ||||
圧縮比 | 10.5 | ||||
最高出力 | 65kW(約88PS)/7250rpm | ||||
最大トルク | 98N・m(約9.99kgf・m)/4750rpm | ||||
燃料タンク容量 | 13.6L | ||||
変速機形式 | 6速リターン | 6速DCT | 6速リターン | 6速DCT | 6速DCT |
キャスター角 | 28° | ||||
トレール量 | 110mm | ||||
ブレーキ形式(前・後) | Φ330mmダブルディスク・Φ256mmシングルディスク | ||||
タイヤサイズ(前・後) | 130/70B18 63H・180/65B16 81H |
まとめ:西野鉄兵