文・写真:西野鉄兵
ロイヤルエンフィールド「クラシック350」積載インプレ
リアシートまわりをチェック
どうですか、この「荷物を載せてくれ!」と言わんばかりのリアシートまわり!
サドルバッグサポートが標準装備されているので、シートバッグ+サドルバッグを装着すれば、すぐにでもキャンプツーリングに出かけられそうです。
現地ではこのサポートを利用して「サリーガード」を装着する人も多いようですね。女性の民族衣装・サリーを巻き込まないようにするためのアイテムです。
今回はサドルバッグではなく、シートバッグを積んでいきます。
その前に、まずはリアシートの座面をチェック。
セパレートタイプのシートのなので、タンデムしても荷物を積んでもライダーの座るスペースが奪われることないので安心です。
リアシートの積載に使えるスペースは、横幅約20cm×縦幅約25cmといったところ。座面はフラットで広々、バイク用のシートバッグなら最大級のものも載せられるでしょう。
というわけで、容量65Lのシートバッグを積んでみました。
大型シートバッグを積載
積載したのは、ヘンリービギンズ「DH-750 キャンプシートバッグ システム」。サイズはH35×W55×D35cm。シンプルな形状・構造と、なんといっても大きさが魅力。側面のパルステープにオプションのポーチを装着することもできます。ミリタリー系のポーチとも相性よし。
バランス的には何の問題もなし。リアシートに巨大なバッグがいい感じに収まっています。
バッグの取り付けベルトはオーソドックスな4点留め。車体の前側はベルトを潜らせる部分がたくさんあるので、まったく困りません。
リアショックの付け根も使えますし、左側にはセンタースタンドをかけるときに便利な取っ手が備わっていて、そこも使えます。
後ろ側はグラブバーの根元付近にとりあえず装着しました。
ただこの部分は、走行中にベルトがズルっと滑ってしまう可能性があります……。
どうにかならないものかと、取り付けベルトをぐるぐる巻きつけたり、養生テープで“留め”を作ったり、と工夫したのですが、この部分への固定では100%安心はできませんでした。
そこで私がオーナーならここにベルトを固定しちゃうだろうな、と思ったのがグラブバーを固定している2本のボルトの間です。
片方のボルトを一度外してベルトを通さなければならないため、工具が必要となりますが、装着すれば、まずズレる心配はありません。
ロックストラップでダッフルバッグを積載
荷物固定ベルト「ロックストラップ」を使って、帆布のダッフルバッグ(バイク用ではないもの)を載せてみました。テイスティな「クラシック350」には、こういうバッグもよく似合いますね。昔ながらの旅人感満点なスタイルは個人的にも好みです。
写真撮影時は、グラブバーの根元付近からロックストラップを取りまわしていますが、やはり前述の“2本のボルトの間”に装着すると一番安心できそうです。
ちなみに新型「クラシック350」は、LEDライトを装備し、メーターにギアポジションインジケーターが追加されるなど、装備をアップデートしています。
街乗りでも充分に楽しめる一台ですが、のんびりとどこまでも走るような旅がよく似合うバイクです。ボディカラーはこの「エメラルド」のほかにもさまざま用意されていますよ。
文・写真:西野鉄兵