1984年(昭和59年)のドイツ・IFMAケルンショーで公開され、国内では1985年に発売された「GSX-R750」。世界選手権耐久レースなどで活躍したワークスマシン開発で培われた技術を反映したナナハンのレーサーレプリカだ。

スズキ「GSX-R750」特徴

画像: SUZUKI GSX-R750 1985年~1987年 総排気量:749cc エンジン形式:油冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:765mm 乾燥重量:179kg

SUZUKI
GSX-R750
1985年~1987年

総排気量:749cc
エンジン形式:油冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:765mm
乾燥重量:179kg

圧倒的な軽さとパワーで無敵を誇った油冷の名機

400のGSX-Rに続いてスズキが投入したのがGSX-R750。ナナハンクラスにおける初のレーサーレプリカである。

「クラス最強・最軽量」というスローガンのもと、世界耐久選手権で活躍したワークスマシンのノウハウを惜しみなく投入。エンジンはシリンダーヘッド内にオイルを噴射して冷却を行なう、独創の冷却機構「SACS」を備えた油冷4気筒ユニットを新開発。ウォーターポンプやラジエターを必要としないことで、大幅な軽量化に貢献した。

車体は先にデビューを果たした400に続き、MR-ALBOXと呼ばれるアルミ製の角形パイプを使用したダブルクレードルフレームを採用。リアサスペンションにはE-フルフローターと呼ばれるボトムリンク式モノショックを導入し、乾燥重量は179kg。他車を圧倒する驚異のスペックを誇った。

1985年3月に国内販売が開始されると、このGSX-R750は爆発的にヒット、全日本選手権3連覇をはじめ、世界中のサーキットで大活躍したのだった。

スズキ「GSX-R750」注目ポイント

画像: RG250Γ、400のGSX-Rに次いで3作目となったアルミ製「MR-ALBOX」フレーム。単体重量で8.1kg、部品点数はわずか26点だった。

RG250Γ、400のGSX-Rに次いで3作目となったアルミ製「MR-ALBOX」フレーム。単体重量で8.1kg、部品点数はわずか26点だった。

画像: スピード、タコ、燃料計の3連アナログメーターを硬質スポンジにマウントするメーターはレーサー然としており、当時のライダーを歓喜させた。

スピード、タコ、燃料計の3連アナログメーターを硬質スポンジにマウントするメーターはレーサー然としており、当時のライダーを歓喜させた。

画像: SACSを採用した油冷4気筒エンジンは単体重量で67.6kgと、400ccクラス並みの軽さを実現。国内は77PSだったが輸出仕様は100PSだった。

SACSを採用した油冷4気筒エンジンは単体重量で67.6kgと、400ccクラス並みの軽さを実現。国内は77PSだったが輸出仕様は100PSだった。

画像: フロントブレーキキャリパーは対向4ピストン。前後トータルで10個のピストンを持つブレーキは「デカピストン」と呼ばれた。

フロントブレーキキャリパーは対向4ピストン。前後トータルで10個のピストンを持つブレーキは「デカピストン」と呼ばれた。

スズキ「GSX-R750」主なスペック・発売当時価格

全長×全幅×全高2110×745×1205mm
ホイールベース1430mm
最低地上高120mm
シート高765mm
乾燥重量179kg
エンジン形式油冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量749cc
ボア×ストローク70×48.7mm
圧縮比11.0
最高出力77PS/9500rpm
最大トルク6.4kgm/8000rpm
燃料供給方式キャブレター(VM29)
燃料タンク容量19L
変速機形式6速リターン
キャスター角26゜00′
トレール量107mm
ブレーキ形式(前・後)Φ300mmダブルディスク・Φ222mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)110/80-18 58H・140/70-18 66H
発売当時価格(1985年)78万円

まとめ:オートバイ編集部

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