1980年代後半には最盛期を迎えていたレプリカブームだが、その熱狂の渦の中心にいたマシンがホンダ・NSR250R。1988年登場の2型は、その圧倒的な動力性能で最強の名を欲しいままにし、サーキットや峠を席捲していくのである。
ホンダ「NSR250R(MC18)」注目ポイント

目の字断面のアルミツインチューブフレームは前モデルでも採用していたが、このMC18型から、メインビームが5角形の目の字断面へと改良された。

別体のスピードメーターを採用したインパネ。タコメーターと水温計はスポンジマウントされ、レーサー風の雰囲気を演出。

クランクケースリードバルブ採用のV型2気筒ユニット。シリンダー挟み角は90度で、フレームには前バンクを20度下げてマウントされた。

フロントホイールは6本スポークデザイン。フロントブレーキはΦ276mmのダブルディスクに異径4ポットキャリパーの組み合わせ。

リアタイヤは当時最新鋭のラジアルを早くも採用。1989年には前後ラジアルタイヤとなる。リアホイールは18インチのワイドリム。

テールカウルはエンド部を切り落としたようなデザインで、テールランプは丸型2灯。この1988年モデル以降、NSRのテールは全て丸形2灯だ。
ホンダ「NSR250R(MC18)」主なスペック・発売当時価格
全長×全幅×全高 | 1985×640×1105mm |
ホイールベース | 1355mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 770mm |
車両重量 | 145kg |
エンジン形式 | 水冷2ストローク ケースリードバルブ90度V型2気筒 |
総排気量 | 249cc |
ボア×ストローク | 54.0×54.5mm |
圧縮比 | 7.3 |
最高出力 | 45PS/9500rpm |
最大トルク | 3.8kgf・m/8000rpm |
燃料タンク容量 | 16L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24°00′ |
トレール量 | 90mm |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70-17 53H・140/60-R18 64H |
発売当時価格(1988年) | 57万9000円 |
まとめ:オートバイ編集部