ホイール色にタンクロゴを合わせてよりまとまりよく
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「以前はCB1300SBに乗っていたんですけど、KATANAが発売されると雑誌で見て、発売(’19年5月31日が発売日だった)されてからお店に見に行ったんです。そこで“これはカスタムするとかっこいい”と感じて購入したんです」
それが、オーナー・kiyohikoさんのこのKATANA(M0)だ。購入して感じた同車の乗りやすさも好ポイントになって、考えていたカスタムにも着手する。ホイールやマフラーを入手し、以前この欄でも車両紹介をした荒木さんや戸高さんたちKATANA仲間ともつながって、さらに手を入れる意欲が湧いてくる。
「純正カラーのブラックも好きなんですけど、ホイールを履き替えてみたらどうしてもタンクカバーの赤いSUZUKIロゴが浮いて見えるんです。それでロゴ色をシャンパンゴールドに変えました。そんな仕様のKATANAがほかにいないなと後で気がついて、ほかのパートはカーボンにしたりしていきました」
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ホイールとタンクロゴの色合わせとブラックの対比でぐっとまとまり感が高まったkiyohikoさんKATANA。こうしたアイデアというか工夫は、ほかにも各所に見られる。シートは純正後部のグレー部分を排するために限定仕様の赤KATANA(ZM1)の純正に変更、さらにシートカバーを探して装着。ハンドルはハリケーン・コンドルタイプを使っているが、これも“カタナ/KATANAは垂れ角があるハンドルが似合う”としてのチョイスだ。
前後のマジカルレーシング・カーボンフェンダーは共通プラットフォームモデルのGSX-S1000用を流用し、これは先述・荒木さんらの装着例を参考にした。スイングアームエンドに付いたスタンドフックは知り合いに譲ってもらったしゃぼん玉製(非売品)など、パーツも細かく探したことも分かり、聞いてなるほどと思える部分も多い。
「同世代ネイキッドのZ900RSと比べてKATANAはカスタムパーツが少ないので、その分逆に、手を入れるのに力も入ったと思います」と続けてくれるkiyohikoさん。軽さもよし、乗りやすさもよし。そしてこの締まった見た目のまとまりの良さ。これは十分に他のKATANAオーナーの参考になると思えるのだ。
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スクリーンはヨシムラ・ウインドアーマーでヘッドライトカバーとシートカウルはODAX/Powerbronze。
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ベースはM0で、1100カタナのような垂れ角のあるハンドルを使いたいとハンドルバーをハリケーン FATコンドル専用ハンドルに変更した。
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シートは限定の赤KATANA純正の後端/両サイドまで黒表皮の仕様に換装し、キルドデザインのパーツでフェンダーレス化している。タンクカバーのSUZUKIロゴもホイールに合わせたシャンパンゴールドに変えている。
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ステップはストライカーSPECIAL STEP KITに換装。
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エンジン&フレームはKATANAノーマルで左右カバーはGBレーシング。スライダーはケイファクトリー製をセットする。アンダーカウルはマジカルレーシング・カーボン、ラジエーターコアガードやタンクサイドカバーアンダー、サイドカバーはA-TECHと、カーボン&ブラックでまとまりの良さも強めている。
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排気系にはヨシムラ・チタンサイクロンDuplex Shooterをセットした。
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フロントフォークはφ43mm倒立の純正でブレンボ4ピストンキャリパーをはじめ前後ブレーキは純正を使う。
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早い段階で換わったホイールはアルミ鍛造のゲイルスピードType-Eで純正に同じ3.50-17/6.00-17サイズを履く。リヤショックユニットはオーリンズのSU509。
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フェンダーは前後ともマジカルレーシングのGSX-S1000用で、リヤはそのフェンダーとタイヤとの隙間を減らすべくタイヤ自体を純正190/50から190/55へ換えている。スタンドフックはしゃぼん玉製だ。