手の入れがいある良好な素材と捉えて開発が続くRS
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’18年型として登場すると市場に広く受け入れられ、’24年もベストセラーを続けたZ900RS。900という排気量が収まる車名の印象の良さ、そして948ccの直4エンジンや丸目ネイキッドのスタイルを中心に、日本での使い勝手=日常の街乗りや散歩のようなぶらり走り、荷物を積んでのツーリングにスポーツ走行にもと、多くのシチュエーションに合ったことが人気の理由と言えそうだ。
そこでこの車両だが、アメリカンドリームによるもの。以前製作したものの再仕立てと言うが、中心になっているのは同店オリジナルパーツ。ハンドルの高さや色使いなどによって使い道や個性を換えているのも特色だ。カフェレーサーカウルキットはそんなパーツのひとつで、Z900RSのネイキッド、Z900RS CAFEのビキニカウルとも異なったハーフカウル仕様を作り出すことで高速巡航性を高め疲労感を低減する。
テールカウルは純正より30mm延長してスタイリッシュさを高めるアメリカンドリーム・ロングテールカウルType-1。マフラーはアメリカンドリームNeoショートのアップタイプと、同店でも人気が高いという製品を装着。さらにホイールはアルミ鍛造のゲイルスピードType-Rをアメリカンドリームがオリジナル塗装仕上げするなど、得意技法も盛り込んでいる。だがそこにとどまらず、Z900RS向けのパーツや技法はその先も進行中とのこと。
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カフェレーサーカウルキットは全体を下げ、攻撃的なデザインとなるType-2が’24年秋以降製作進行中、さらにオリジナルシートも開発中で、’25年春の東京モーターサイクルショーにはそれらを備えた新たなデモ車を出展予定と同店・松田さんは言う。
「Z900RSはお客さんからのパーツ要望やフィードバックも多く聞かれるし、手の入れ方もいろいろと考えられます。その上でカムを換えてFIチューンを加えればノーマルの100PSが130PSくらいになりますから、サーキットを走ろうと思う人にも合うし、もちろんワインディングやロングツーリングにも合う。カフェレーサーカウルキットもそうした使い方に合ってくれたと思いますし、スイングアーム(オリジナルのブラックラインがラインナップ中)やステム(旋回性を軸に置いた“プライド”ステムを販売中)は走りを考える方に合ったと思います。こちらとしてもZ900RSをいい素材と捉えて、もっとパーツを考えて作ってみたいです」
こう続けてくれた言葉からは、これからの同店パーツへの期待とともに、現代900モデルへの要求の多彩さも見て取れた。2025年3月のモーターサイクルショーまであと少し。新しいパーツを楽しみにするとともに、従来パーツも使っていくのも良さそうだ。
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他にない独自性を作り出すとともに高速道路等での快適性も生み出す「Z900RSカフェレーサーカウルキット」はオプション(別料金)の青玉虫カラー仕上げで装着する。
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ハンドルは純正のバーに変えてセパレート・アップを装着する。アメリカンドリームではお客さんの使い方等によりこうしたポジション設定を提案してくれるのだ。
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テールカウルは純正比で30mm長いアメリカンドリーム・ロングテールカウルType-1に換装し、その使用時にテールカウル内側に隠れてしまうテールランプを後方50mmへオフセットするための「Z900RS テールランプ延長KIT」も用意され、この車両でも使われている。なおロングテールカウルは。純正より55mm長いType-2もあるから、好みで選べる。その使用時はテールランプが隠れるようになる。
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リヤショックはオーリンズKA739に換装。ステップはマーベリックでサブフレームキット/各部スライダーはOVER RACING、アンダーカウルはARCHIチンスポイラーをチョイスした。
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集合部をスパイラルコレクターとしたフルチタンのマフラーはアメリカンドリーム・NeoショートマフラーUPタイプが装着される。
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フロントフォークは純正φ41mm倒立でフロントブレーキキャリパーはブレンボ484 cafe racer ラジアルCNC 4Pキャリパーに換えられる。ブレーキラインはスウェッジラインだ。
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スイングアームはオーヴァーレーシングのスイングアーム タイプ9 Z900RS。リヤブレーキもキャリパーをブレンボGP2-CR CNC 2Pリアキャリパーに変更している。
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前後ホイールはゲイルスピードType-Rをアメリカンドリームでクリアゴールド塗装したもので3.50-17/6.00-17サイズを履く。これに組み合わさるタイヤはブリヂストン S23でフロントが120/70ZR17、リヤは200/55ZR17とワイド化される。