1972年に登場したカワサキ「900スーパー4(Z1)」。その特徴と、Z1から始まったカワサキの空冷4気筒車の系譜を紹介しよう。
まとめ:オートバイ編集部
まとめ:オートバイ編集部
カワサキ「900 SUPER4(Z1)」の系譜
900 SUPER4(Z1)/1972年

輸出車
世界最速のスーパースポーツとして誕生したカワサキを代表するモデル。空冷4気筒・DOHC2バルブエンジンは排気量拡大を視野に入れた造りで、高性能と抜群の耐久性を両立。最高速は実に200km/hを超え、高速時代の到来を世界に知らしめた。性能面だけでなく、スタイリングの優美さも魅力で、長年ライダーの心を鷲掴みにした。初期型の「火の玉」カラーは現代のモデルにも継承されている。
900 SUPER4(Z1A)/1974年

輸出車
エンジンがブラックからシルバー仕上げになり、エンジンの点火時期、進角特性も変更。グラフィックも一新されている。
900 SUPER4(Z1B)/1975年

輸出車
シールチェーンを採用しチェーンの給油装置を廃止。タンク容量が16Lになり、サイドカバーのエンブレムの書体も変更される。
Z900(A4)/1976年

輸出車
キャブレターをVM26SSに変更。排気量を取り入れて車名もZ900になり、アメリカ仕様は「KZ」の名で呼ばれるようになる。
Z1000(A1)/1977年

輸出車
ボアを4mmアップして排気量を1016ccに拡大。フレームの構造も一部変更になり、リアブレーキもディスクになった。
Z1-R/1978年

輸出車
「角Z」と呼ばれる直線基調のデザインを採用。ビキニカウルを装備したカフェレーサースタイルは北米を中心に人気を博した。