カワサキ「ヴェルシス1100SE」国内モデル発表！「ヴェルシス1000SE」からモデルチェンジし排気量をアップ

カワサキ「ヴェルシス1100SE」の特徴

排気量アップで長旅をより快適に！ 細部のアップデートも実施

並列4気筒エンジンを積んだ個性的なアドベンチャーツアラー「ヴェルシス1000SE」がモデルチェンジし、「ヴェルシス1100SE」が登場した。

欧州で2024年秋に先行発表された際、現地では「ヴェルシス1100」「ヴェルシス1100S」「ヴェルシス1100SE」の3機種が用意されていたが、国内で販売されるのは、最上級グレードの“SE”のみとなった。

エンジンのボア×ストロークを77.0mm×56.0mmから77.0×59.0mmにアップし、新形状のピストンを採用。排気量は1043ccから1098ccに拡大された。最高出力は120PSから135PSにアップ、最大トルクは10.4kgf・mから11.4kgf・mまで高めている。排気量アップに合わせてエンジン細部を最適化するのとともに、オイルクーラーが追加され、冷却性能の向上も図られた。

トランスミッションは、5速・6速のギア比を変更。中低速回転域でのトルク感はそのままに、高速回転域での爽快感を向上させている。

アルミツインチューブフレームやサスペンションといった車体の基本コンポーネンツは従来モデルを踏襲している。このSEの特徴は、ショーワのスカイフックEERA（電子制御ライドアジャスト）テクノロジーを搭載したKECS（カワサキエレクトロニックコントロールサスペンション）を採用していること。これまでと同じく上質な乗り心地を実現している。

ホイール径は前後17インチで従来モデルと同様、オンロード走行を主眼に捉えた仕様。ブレーキディスク径はフロント310mm、リアは従来の250mmから260mmに大径化された。

可動式スクリーンやツインヘッドライドを備えたフロンフェイスのデザインは従来モデルから変更なし。容量21Lの燃料タンクまわりもそのままだ。メーターも以前からすでにTFT液晶ディスプレイを採用していたため変わらない。スマートフォン接続機能も備えている。

多彩なライディングモードのほか、クルーズコントロール、クイックシフターも標準装備。クイックシフターは最新式のものに変わり、作動開始回転数が2500rpmから1500rpmまで下げられている。

ボディカラーは「メタリックグラファイトグレー×メタリックディアブロブラック」の1色の設定。小傷の自己修復機能を持つ特殊コーティング塗装「ハイリーデュラブルペイント」は従来通り施されている。

車両価格は税込209万円。アフターサービスが充実した「カワサキケアモデル」指定車として、2025年3月10日に全国のカワサキプラザで発売予定。トップケースやパニアケースなど泊まりがけのツーリングを楽しみやすくするアクセサリーパーツはこれまでと同じく各種揃えられている。

カワサキ「ヴェルシス1100SE」の写真・動画

【写真24枚】カワサキ「ヴェルシス1100SE」2025年モデル24

カワサキ「ヴェルシス1100SE」の主なスペック・燃費・製造国・価格

文：西野鉄兵

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