2025年3月10日、カワサキモータースジャパンは新型「Z900SE」の国内販売に関する詳細を発表した。2020年以来となる大幅なモデルチェンジを敢行している。
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カワサキ「Z900 SE」2025年モデルの特徴

画像: Kawasaki Z900 SE 2025年モデル 総排気量:948cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:810mm 車両重量:215kg 発売日:2025年4月12日(土) 税込価格:165万円

Kawasaki
Z900 SE
2025年モデル

総排気量:948cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:810mm
車両重量:215kg

発売日:2025年4月12日(土)
税込価格:165万円

カワサキの本気度がうかがえる充実アップデート

2017年末に「Z900RS」が発売された約5カ月後、2018年4月に国内デビューした「Z900」。スーパーネイキッドモデルとして、先鋭的なスタイリングを採用し、パワフルでありながらも扱いやすく、「Z900RS」とはまた異なる個性を持つ。

年度ごとにカラーが更新され、2020年にはスタイリング変更をはじめ、フレーム・サスペンション・FIの最適化のほか、電子制御装備を拡充するモデルチェンジを受けた。2022年にはブレーキやサスペンションを強化した“SE”が登場。その後、ラインナップから“SE”は姿を消したが、この2025年型で復活を果たした。なお、海外で先行発表された新型のスタンダードモデルに関する販売アナウンスはされていない。

画像1: カワサキ「Z900 SE」2025年モデルの特徴

新型「Z900SE」は、スタイリング・エンジン・装備にいたるまで大幅なアップデートを受けた。水冷DOHC4バルブの並列4気筒エンジンの排気量は、これまでと同じく948cc。最高出力は数値上125PSから124PSに落ちている。燃費の向上と低速回転域での力強さを高めるカムプロフィールに変更し、燃料消費率のWMTCモード値は18.0km/Lから20.5km/Lにアップしている。

画像2: カワサキ「Z900 SE」2025年モデルの特徴

新たに電子制御スロットルバルブを採用。これによって、クイックシフターとクルーズコントロールが装備可能となり、いずれも標準で備わっている。さらにボッシュ製IMUを採用し、高度なABS制御を可能としている。ライディングモードは、スポーツ・ロード・レイン・マニュアルの4種。パワーとトラクションコントロールの介入度を調整できる。

スタイリングは、3連のLEDヘッドライトを採用するなどし、新“Sugomi”デザインに。「Z」ロゴが刻印されたヘアライン加工のアルミニウムシュラウド、よりショート化されたテールカウル、新たなシート、独創的な形状のLEDテールライトなど各部を刷新している。

“Sugomi”とは?
カワサキ公式プレスリリースより引用

“Sugomi” (凄み)とは、カワサキスーパーネイキッドに共通する性能とスタイリングのコンセプトです。凄みは、偉大な人物やモノから感じられる、強烈なオーラやエネルギーを表します。凄みを持つものは威風堂々とし、敬意の念や忘れがたい印象を人々に与えます。凄みという言葉は、Z900 SEの持つ強烈なデザインとエキサイティングなパフォーマンス性を表現しています。

足まわりは“SE”ならではの豪華なパーツでかためられている。フロントフォークはΦ41mmの倒立式。伸側減衰調整機能と無段階のプリロード調整機能に加え、圧側減衰調整機能を備える。リアにはオーリンズ製のS46モノショックを採用。リモートプリロードアジャスターを備え、工具を使わずに調整が可能。

画像3: カワサキ「Z900 SE」2025年モデルの特徴

フロントブレーキは、ブレンボ製のΦ300mmダブルディスク、M4.32ラジアルマウントモノブロックキャリパー、ブレーキパッドを装備。加えてニッシン(Hitachi Astemo)製のラジアルポンプ式マス
ターシリンダーを採用。リアブレーキはΦ250mmのディスク。ブレーキパッドとブレーキホースの材質が見直され、コントロール性を向上させた。標準タイヤは、ダンロップが2024年に発売したオールラウンドスポーツラジアルタイヤの「Sportmax Q5A」を履く。

画像4: カワサキ「Z900 SE」2025年モデルの特徴

メーターはこれまでもTFTディスプレイだったが、5インチの大型タイプに換装。調光機能や表示モードの切り替えもでき、機能もバージョンアップした。専用スマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP」を使うことで、ターンバイターンナビゲーションの表示ができ、音声入力も行なえる。フロントカウル内にはUSBタイプC電源を標準装備。ETC2.0車載器はこれまでと同じく、はじめから備わる。

ボディカラーは「メタリックグラファイトグレー×エボニー」1色のみの設定だ。車両価格は税込165万円。アフターサービスが充実したカワサキケアモデル指定車として、2025年4月12日に全国のカワサキプラザで発売される。

カワサキ「Z900 SE」2025年モデルの動画・写真

画像: New Kawasaki Z900 www.youtube.com

New Kawasaki Z900

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画像: The New 2025 Z900 ABS | Official Video www.youtube.com

The New 2025 Z900 ABS | Official Video

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画像: The New 2025 Z900 ABS | Product Walk-Around www.youtube.com

The New 2025 Z900 ABS | Product Walk-Around

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カワサキ「Z900 SE」2025年モデルの主なスペック・燃費・製造国・価格

全長×全幅×全高2065×830×1110mm
ホイールベース1450mm
最低地上高145mm
シート高810mm
車両重量215kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量948cc
ボア×ストローク73.4×56.0mm
圧縮比11.8
最高出力91kW(124PS)/9500rpm
最大トルク98N・m(10.0kgf・m)/7700rpm
燃料タンク容量17L
変速機形式6速リターン
キャスター角24.7°
トレール量110mm
ブレーキ形式(前・後)Φ330mmダブルディスク・Φ250mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W)
乗車定員2人
燃料消費率 WMTCモード値20.5km/L(クラス3-2)1名乗車時
製造国日本
メーカー希望小売価格165万円(消費税10%込)

文:西野鉄兵

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