2025年3月21日に開幕した大阪モーターサイクルショーで話題をさらったのがホンダが電撃公開したCB1000Fコンセプト。その完成度は非常に高く、市販化は十分に期待できそうですが、このCB1000Fコンセプトがどんなバイクなのか、そして同時に公開された2台のカスタム仕様がどんなものなのか、早速現地で撮影した写真と現地取材した情報をもとに解説していきましょう!

次世代を担うCBシリーズのフラッグシップ!

画像: Honda CB1000F CONCEPT

Honda
CB1000F CONCEPT

今回登場したCB1000Fコンセプトは「ベストバランス・ロードスター」を開発テーマに、ストリートからツーリング、ワインディングとさまざまなシーンで楽しめるCBシリーズの新たなフラッグシップとして誕生しました。「F」の名前が示しているように、スタイリングモチーフは往年の名車・CB750Fです。

画像: HONDA CB~F CONCEPT(2020年)

HONDA CB~F CONCEPT(2020年)

Fコンセプト……と聞くと、2020年に登場したCB-Fコンセプトを思い浮かべる方も多いかもしれません。この時も市販化への期待が高まりましたが、これはデザインコンセプトで、今回のCB1000Fコンセプトは別物。そうしたこともあって、CB1000Fコンセプトは「コンセプト」の名前こそ付いていますが、最新技術をフルに投入して創り上げた1台なのです。

あらゆるステージで気負わず楽しめる1台

画像1: あらゆるステージで気負わず楽しめる1台

メカニズムのベースとなったのはCB1000ホーネット。CBR1000RRをルーツとするパワフルな4気筒エンジンをスチールダイヤモンドフレームに搭載し、足まわりもショーワ製のSFF-BP倒立フォークとプロリンクサスペンションを採用していますが、ダイナミックな走りを楽しむことを身上とするホーネットに対し、こちらのCB1000Fコンセプトは、さまざまなシチュエーションで気負わずに楽しめ、ワインディングでは豪快な走りを楽しめるロードスターに仕立てられています。

画像2: あらゆるステージで気負わず楽しめる1台

そうしたこともあって、ホーネットとは違い、ハンドルはワイドなアップタイプのバーハンドルを採用。ライディングポジションも上半身が起き、リラックスした姿勢で乗れるよう仕上げられています。ボディカラーはCB-Fを象徴する「スペンサーカラー」を採用。CB750Fを彷彿させるデザインの外装によく似合っています。

画像3: あらゆるステージで気負わず楽しめる1台

ですが、開発の方曰く「最初から現代版のエフを造ろう、と決めていたわけではなかった」そうで、このスタイリングは「新世代のフラッグシップにふさわしいCBって何だろう?」というテーマでデザインされた5〜6種類の候補の中から選ばれたものだったのだそう。ちなみにリアサスはモノショックですが、絶妙な位置とサイズのタンデムステップステーのおかげで、リア周りのスカッとした感じが見事に解消されているのがポイントです。

カスタム車も2台登場、発売が待ち遠しい!

画像: カスタム車も2台登場、発売が待ち遠しい!

ワールドプレミアでの電撃公開だけでなく、ホンダはさらなるサプライズも用意してくれていました。なんと、CB1000Fのカスタマイズモデルを現地で2台も用意してくれたのです! スタンダードも魅力的なのですが、カスタマイズモデルも強烈なオーラを放っておりました! 詳細情報はさすがに公開されていませんが、まずはそのお姿を見てみましょう!

CB1000F CONCEPT by モリワキエンジニアリング

画像1: CB1000F CONCEPT by モリワキエンジニアリング

まずはモリワキエンジニアリングが手がけたレーシーなカスタムから見ていきましょう。ヘッドライトこそ付いていますが、もうそのままD.O.B.A.R.や鉄馬レースに参加しそうな勢いのレーシーな仕上がりで、アルミスイングアームをはじめ、フロントフォークのミニウイングやアンダーカウルまで備えた「本気仕様」です。

画像2: CB1000F CONCEPT by モリワキエンジニアリング

マフラーはモリワキのBLADEエキゾースト。フロントのブレーキキャリパーはブレンボ、ハンドルはセパレートハンドルとなっています。ゼッケンには「30」とありますが、これは何を意味しているのでしょうか……今後の展開が非常に楽しみな1台です。

CB1000F CONCEPT by BEAMS CULTUART Project

画像: CB1000F CONCEPT by BEAMS CULTUART Project

バイクとクリエイターの出会いによって新しい価値を生み出し、カルチャーと接続することを目的に、ホンダがBEAMS CULTUARTとタッグを組んで仕上げた1台。若者に絶大な人気を誇るグラフィックデザイナーのGUCCIMAZE氏が手がけたデザインはインパクトあるもの。ノーマルマフラーをブラックアウトすることで、スタンダードとはまた違った雰囲気に仕上がっています。

大阪モーターサイクルショー2025の開幕と同時に大きなインパクトを残したCB1000Fコンセプト。さらなる詳細や追加情報は月刊『オートバイ』5月号でもお届けしますので、そちらもお楽しみに!!

レポート:松本正雅

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