レポート:黒石研仁
日常使いもできるオフロードバイクとして開発
ダートフリーク社はオフロードバイクのアフターパーツメーカー。近年では子ども向け電動オフロードバイク「Meow(ミャウ)」や、より本格的な「WOOF(ウーフ)」を発売するなど、電動バイク本体の開発も手がけるようになっている。
今回の東京モーターサイクルショーで展示されていた「GE-N3(ゲンさん)」は、ブランド初となる公道走行可能なモデルで、原付一種の電動バイクである。

水平基調でレトロ感漂うシンプルなデザインが印象的だ。
水平基調のシルエットに、道具感のあるパネルが組み合わされた特徴的な車体形状をしており、グッドデザイン賞を受賞するなどデザイン面でも高く評価されている。
ちなみに、名前の「GE-N3」は同社開発のバイク「Meow」、「Woof」に続く3代目の製品という意味「GENeration 3」と、原付の「ゲン(GEN)」のダブルミーニングで命名されているそうだ。

車体側面のアルミパネル部分にある「GE-N3」表示もおしゃれ。
ゼロから開発された機種であり、同社が長年培ってきたオフロードバイクの知見がふんだんに組み込まれて設計されている。
例えば、電費の下がるオフロード走行でも安心して使えるように、大容量バッテリーを採用。取り外しには工具が必要なので、集合住宅での使用は難しいものの、市街地走行の実測で60km、30km/h定速走行で100kmと、日常使いにも嬉しい航続距離を確保している。
オフロード向けの専用装備を多数搭載
走行モードは、手元の「+/−」スイッチで公道用2種類とクローズドコース専用のハイパワーモードの計3種類を切り替え可能だ。
「モード1」はスロットルレスポンスが穏やかで、「モード2」にするとレスポンスがより素早くなる。

ディスプレイ画面。走行モードは左部分に表示される。
オフロードコース(クローズドコース)専用のハイパワーモード「モード3」は、テールランプユニットのカプラーを取り外した状態(公道走行できない状態)にすると選択できるようになり、加速性能、登坂性能、スロットルレスポンスがさらに過激になるという。
また、原付一種としては異例の72V高電圧バッテリーと低回転重視の230Nmの大トルクモーター採用により、地形踏破性は原付クラス随一の性能を誇っている。

バッテリーは基本的に車載のまま充電するスタイル。車体側面のカバーを外すことで充電口にアクセスできる。
さらに、フットポジションとリアサスペンションの取り付け位置は、それぞれ4カ所を自由に選択・変更可能で、シート高が790mmと低いため、足つき性も良好。
街乗りからオフロード走行まで、体格や走行シーンなどに応じてその場の最適な乗車姿勢をとることができるのも魅力的である。

フットポジションをいつでも自由に変更できる。
なお、ブレーキなど車体各部のパーツは自転車由来のものを採用していることもあり、整備や修理は自転車店で行えるという点も初心者にとって重要なメリットと言えるだろう。
全国各地のダートフリーク提携店舗で発売されているが、すでに初期ロットは完売しており、次回の入荷は2025年7月ごろを予定しているという。気になる方はダートフリーク公式HPから最寄りのショップリストをチェックして、問い合わせてみよう。
【主要諸元 GE-N3】
全長×全幅×全高 | 1820×770×1090mm |
ホイールベース | 1255mm |
シート高 | 790mm |
車体重量 | 58kg |
ブレーキ | 前後ディスクブレーキ |
最高速度 | 55km/h |
バッテリー | リチウムイオン(72V・24Ah) |
モーター定格出力 | 600W |
モーター最高出力 | 2800W(3.8ps) |
モーター最大トルク | 230Nm |
航続距離 | 60km(市街地実測)・100km(30km/h定速走行) |
充電時間 | 4時間 |
タイヤサイズ | 2.50-17インチ(前)/3.0-14インチ(後) |
本体価格 | 39万6000円 |
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