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「新ワイルド7ファンブック」が5月7日に発売開始!
ファン必見の大ボリュームでお届け!
望月三起也先生の『新ワイルド7』を解説。
メンバー全員の殉職によってワイルド7が壊滅してから半年後の'80年。
行方不明だった飛葉の生存が確認された…。
そしておよそ7年ぶりの'87年に飛葉が帰ってきた。
「新ワイルド7」として…。
「新ワイルド7」に登場するキャラクターはもちろん、2輪&4輪、ハンドガンから重機関銃などの銃火器、攻撃ヘリから空母までの兵器を実写で紹介。作品をより一層、リアルに愉しめます!
主な内容
● SHIN WILD SEVEN ART GALLERY
~執筆当時の鮮やかさで甦る迫力の「望月ワールド」
● BIKES of WIL...
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<ワイルド7>紅一点、ユキの愛機 その3 SUZUKI GT750
第9章「緑の墓」でシングルシート&シーシーバーで登場
4スト4気筒エンジンを搭載したCB750FOURに対抗して開発され、1971年にデビューしたスズキ初の750ccマシンであるGT750。堂々たる存在感を感じさせる200kgを越える巨体に、最高出力68PSを発揮し粘り強いパワー特性を備えた738cc2スト水冷3気筒エンジンを搭載。安定感の高さと力強い走りを両立させた大排気量2ストGTスポーツとして高く評価され、1977年まで販売された。このGT750、1972年の実写ドラマ版ワイルド7に登場したことでも知られる。
《INDEX》
●「THE ART GALLERY」
~カラー生原画で愉...
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<ワイルド7>紅一点、ユキの愛機 その2 DUCATI 750SPORT
250TRの次に多く搭乗し、ハンドル中央に対戦車ライフルを装備したドゥカティ750スポルトも印象的なオートバイのひとつだ。
1971年に市販されたドゥカティ初の量産Lツインスポーツ・750GTをべースに、さらにスポーツ性を高めたモデルとして1972年に姿を現したのが750Sだ。オーソドックスなGTのスタイルを、シングルシートなどでカフェレーサー的にアレンジ。それだけでなく、空冷Lツインデスモエンジンも圧縮比アップなどの改良を施され、GTの60PSから64PSにまで最高出力が向上され、よりスポーティな走りが可能になった。この750Sもユキが作中で対戦車ライフルを搭載するなど多く使用したマシ...
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<ワイルド7>紅一点、ユキの愛機 その1 KAWASAKI 250TR BISON
家族を殺され復讐に燃えるゲリラハンターから、ワイルド7のメンバーとなったユキ。作品中でもっとも多く搭乗したのはカワサキのトレールバイク、250TRバイソンだ。
カワサキ250TRがデビューしたのは1970年6月。350TR、125TRなどが揃っていた当時のカワサキのデュアルパーパスモデル・TRシリーズの250ccバージョンだった。デビュー当初は「バイソン」というペットネームがついていたが、商標の問題で71年以降はその名が消える。メカニズム的に見ると、兄貴分である350TRがベース。エンジンは350の2スト空冷ロータリーディスクバルブ単気筒という基本構造は踏襲し、シリンダーのボアを縮小して...
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<ワイルド7/FAN BOOK発売記念>多彩な魅力を放ったワイルド7の登場マシンたち HARLEY-DAVIDSON FLH Series
ヘボピーの超絶トライク
ハーレーの車名は、複数のアルファベットを並べたものに排気量やローライダー、スポーツスターといったシリーズ名を組み合わせたものが多いが、そのアルファベットにはそれぞれちゃんと意味がある。ワイルド7の中でヘボピーの駆っている個性的なトライク風マシンのベースとなっているFLHの場合はF=ビッグツインエンジン(年代によって排気量は異なる)、L=ハイコンプレッション、H=ハイパフォーマンスをそれぞれが意味していて(時代によって意味が変わる場合もある)、組み合わせるとおおよそ「高性能ビッグツイン」という意味になる。このFLHが最初に姿を現したのは1955年。それまでのFLに搭...
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<ワイルド7/FAN BOOK発売記念>多彩な魅力を放ったワイルド7の登場マシンたち SUZUKI TS250 Hustler
オヤブンが乗るスペシャルオフローダー
1960年代以前はオフロード専用のオートバイは存在せず、ロードスポーツをベースにオフロード向けの改良を加えた、いわゆるスクランブラーと呼ばれたモデルしか存在しなかったが、本格的なオフロードバイクの嚆矢として、1968年にヤマハ250DT―1がデビューし、モトクロスで培われた技術を市販車に取り入れて実現した高性能により大ヒット。そしてDT―1に対抗して、スズキが1969年に投入したのがハスラー250だ。やはりハスラー250も、スズキが1965年から挑戦していたモトクロス世界GPで、1968年に投入されたワークスマシン・RH68のノウハウをフィードバック...
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<ワイルド7/FAN BOOK発売記念>多彩な魅力を放ったワイルド7の登場マシンたち NORTON COMMAND0 750 FASTBACK
両国のサイドカー付きマシン
両国がワイルド7の中で乗っているサイドカー付のマシンの正体は諸説あり、その中でもカワサキ・マッハⅢ説が根強かった。しかしカウルから見えるエンジンのシリンダーヘッド形状や、2本出しな上にマッハとは明らかに違うマフラー形状など、マッハⅢとは大きく異る部分が多い。省略、デフォルメはあるものの、ワイルド7の作中に登場するオートバイは、必ずその車種の特徴をしっかり描いてあることから考えて、さらに細部をチェック。するとフロントフェンダーのステー、チェーンカバーのデザイン、クランクケースの形状、テールランプの雰囲気、そしてテールカウルの特徴的なデザインなどから、ノートン・コ...
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<ワイルド7/FAN BOOK発売記念>多彩な魅力を放ったワイルド7の登場マシンたち NORTON COMMAND0 750S
車輪までも追加された八百の搭乗車
イギリスのオートバイメーカーであるノートン。1898年の創業当初は自転車メーカーだったが、1902年にはエンジンを搭載したオートバイの製造を手掛けるようになる。戦前からマン島TTなどのさまざまなレースで活躍し、第二次世界大戦中には軍用オートバイを大量に供給するなど、その技術は古くから高く評価されていた。戦後もノートン・マンクスに代表される、フェザーベッドフレームによる優れたハンドリングを備えたレーシングマシンや、そのイメージを引き継いだカフェレーサーが人気を集める。しかし経営は安定せず、1950年代から会社としての体制が二転三転することになる。
そんな中...
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<ワイルド7/FAN BOOK発売記念>飛葉の搭乗マシンたち YAMAHA XT500ほか
YAMAHA XT500
国産デュアルパーパスマシンが続々と登場した70年代、その中でも珍しい4スト大排気量モデルがヤマハXT500だ。1976年に登場したXT500は、軽量でスリムな車体に、パワフルな500cc4スト空冷単気筒エンジンを搭載。後のシングルロードスポーツ・SR500のルーツとなったモデルだ。ワイルド7でも第20章「ガラスの城」で、劇中のスタジオに用意されていた小道具用のバイクとして登場した。
YAMAHA DT250M
1968年に国産初のオフロード専用モデルとしてデビューしたヤマハトレール250DT-1は、近代的なオフロードバイクの時代を切り開いた1台だ。1970年のマ...
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<ワイルド7/FAN BOOK発売記念>飛葉の搭乗マシンたち NORTON MANX 30M
少年院からの脱走時に使用された、革新的な車体を持つレーサー
1898年創業という、イギリスの老舗オートバイメーカーであるノートンは、その長い歴史の初期の段階から、レース活動に力を入れてきたメーカー。そんなノートンの栄光に彩られたレース史の中でも、1950〜60年代を支えることになった名車がマンクスだった。
そのルーツは、現在まで続くロードレース世界GPの記念すべきスタートとなった1949年のマン島TT500ccクラス、H・ダニエルの手で勝利したノートン製の単気筒レーサーだ。1947〜48年にも同クラスを制覇していたノートン単気筒レーサーは、この3連覇を記念して「マンクス」と呼ばれるように...
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<「ワイルド7」FAN BOOK発売記念>飛葉の搭乗マシンたち bimota SB2
5月31日に発売開始となった名作「ワイルド7」のFAN BOOK。WebオートバイRIDEでは、その発売を記念して関連コンテンツをお届けします!
八百を救出するために登場
イタリアのリミニで1972年に創業されたオートバイメーカーのビモータ。自らエンジンは開発せず、日本製オートバイなどのエンジンを、オリジナルのスペシャルフレームに搭載するキットを当初は生産していた。スズキGS750のエンジンを積んだSB2は1980年に登場、ビモータとして初めて、コンプリート状態で販売された。ワイルド7最終章「魔像の十字路」、捕らわれた八百を飛葉が助けに行くシーンのオートバイが、特徴的なスタイルなどからS...
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<「ワイルド7」FAN BOOK発売記念>飛葉の搭乗マシンたち BMW R75/5
5月31日に発売開始となった名作「ワイルド7」のFAN BOOK。WebオートバイRIDEでは、その発売を記念して関連コンテンツをお届けします!
第15章「運命の七星」で暴走族から奪って疾走
日本製オートバイが市場を席巻するようになった1960年代後半、BMWは2輪からの撤退も検討したというが、最終的に生産継続を決意。1969年にそのもてる技術を結集した新世代モデルとしてデビューさせたのがR75/5だ。フラットツインとシャフトドライブという伝統は守りながら、新設計エンジンに12V電装、セルモーター付と一気に近代化を図って日本勢に対抗した。第15章「運命の七星」で、飛葉が暴走族から奪いとっ...