ツアラー色の強かった先代からレプリカ路線へ
1986年に発売されたCBR400Rの後継モデルとして、1988年にNC23型のCBR400RRはデビューした。スポーツツアラー的な性格だったCBR400Rに対し、CBR400RRはカムギアトレインを採用した高回転型エンジンを搭載し、高剛性のアルミツインチューブフレームにプロリンクサスを組み合わせた、レーサーレプリカ色を前面に押し出したスポーティな造りのモデルとなった。
しかしホンダにはすでにレースでも大活躍して人気を集めているV4レーサーレプリカ・VFR400Rが存在するため、直4のCBRはレース色の薄いストリート向けレーサーレプリカという住み分けがなされることになる。
1990年にはCBR400RRが初のモデルチェンジを受け、車体を一新してマスの集中化を重視。エンジンはより小型化された新型で、エアクリーナーから吸気ポートまでの吸気経路が直線になるデザインの採用、新型キャブやコンピュータ制御のPGMイグニッション、軽量化されたピストンで大幅にリファインされて完成度をアップ。
以後、最高出力を53PSとした1993年のマイナーチェンジを経て2000年まで販売されていた。
DETAIL
SPECIFICATIONS
エンジン型式 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量 399㏄
内径╳行程 55.0╳42.0㎜
圧縮比 11.3
最高出力 59PS/12500rpm
最大トルク 4.0㎏-m/10000rpm
燃料供給方式 キャブレター[VG04]
変速機型式 常時噛み合い式6速リターン
全長 2020㎜
全幅 690㎜
全高 1110㎜
軸間距離 1370㎜
車両重量 179㎏
キャスター/トレール 25°15′/95㎜
燃料タンク容量 18L
タイヤサイズ(前) 120/60R17
タイヤサイズ(後) 150/60R18
当時価格 69万9000円