10日間、5000km “世界一過酷なモータースポーツ” がいよいよスタート!
日本時間の1月7日、15:30よりダカールラリー2019がいよいよスタートします。1979年に始まったダカールラリーは2019年大会で41回目を迎えます。金曜日に最終的な練習走行である「シェイクダウン」が行われました。現在、南米ペルーの首都リマ郊外にあるマグダレナの海岸に設置されたポディウムからセレモニースタートが行なわれています。
今年のダカールラリー、2輪、4輪、クアッド、SXS、トラックの5カテゴリー全体の参加車両は合計334台、参加人数は541名。そのうち2輪カテゴリーには137台が参加します。選手達はマグダレナのビーチに設置されたスタートポディウムに立ち、10万人とも言われるラリーファンが見守る中、セレモニーランを行ないました。
17連覇中の絶対王者「KTM」を阻止することが出来るか!?
2019年のダカールラリーは41回の歴史のなかでも珍しい大会となっています。昨年はペルーのリマをスタートし、ボリビアを経由してアルゼンチンのコルドバまで、複数の国をまたぐルート設定でしたが、今年はペルー内のみでの開催となり、総走行距離も例年の12ステージ約9000kmから、10ステージで5534kmと短くなっています。
しかし、競技区間である「スペシャルステージ」の合計は約3000kmで、タイムを競う競技区間の「70%」は砂丘や砂であることから、ルーティングの難しさや各ステージの難易度は例年以上と想定されています。特に2輪カテゴリーは、ライダーが自らが、主催者の用意したルートブックを読み取りながらナビゲーションし、砂地の中でも正確なライディングが求められるので、ちょっとしたミスが思わぬタイムロスになりかねません。「距離は短いが、濃いステージ」。それが今年のダカールの特色になりそうです。
2輪カテゴリーのレギュレーションは2種類4パターン
ここで、ダカールラリー2輪カテゴリーの簡単なレギュレーションをご紹介します。
マシンは450ccまでのオートバイで1〜2気筒までOKですが、やはり軽量の単気筒450ccが支流です。ライダーによるクラス規定は「エリートクラス」「ノンエリートクラス」の2種類で、メーカーと契約しているワークスライダーや過去に上位成績を納めたことがあるライダーがエリートクラスとなり、プライベーターやその他のライダーがノンエントリークラスで参戦します。
さらに、そのなかでも「スーパープロダクション」と「マラソン」の2カテゴリーがあり、これは速さやレベルではなく「改造範囲」が異なります。マラソンクラスは競技期間中の「エンジン」「フレーム」「フロントフォーク」「スイングアーム」の交換が不可になっており、よりプライベーター向きのクラスと言えるでしょう。
15:30からスタートするステージ1は、競技区間が84kmと短いものの、8日のステージ2では4輪が先行スタートしたあとに2輪クラスのスタートが予定されており、荒れた砂の路面を相手にライダー達はさらなる困難に挑戦する必要があります。
そのほか、1月11日ステージ5、16日のステージ9では広大なペルーの砂漠を舞台に一斉スタートが予定され、15日のステージ8では2輪、4輪、トラッククラスの混合スタートも予定されています。このスタート方法とトリッキーなナビゲーションルートが予想されるだけに、いかに冷静に道を見つけるかがカギになりそうです。
トータルで10ステージを走り終え、再びペルーの首都リマに戻るまで1日も目の離せないのがダカールラリー。絶対王者のKTMが18連覇するのか、今年こそホンダが30年振りの優勝を奪還することが出来るのか!? 大注目のダカールラリー2019がいよいよ本日、日本時間15:30よりスタートです!