覚えている最初のスペシャルマシンは乾式クラッチ、シングルシートの、あの油冷ナナハンだろうか。
TT‐F1チャンピオン獲得記念の500台記念モデルその名を、スズキGSX‐R750Rといった。
それからも、レース対応に即したリミテッドモデルを中心にコストを度外視した、マニア垂涎の少量生産のプレミアムモデルもあった。
値段じゃない、限定生産の台数の多寡でもない。
一度は乗りたい、人生をかけて所有してみたい──。
そう思わせる魅力が、オーラが、存在感がスペシャルだ。
価格だけじゃない、スペックだけじゃない。
プレミアムなオートバイとは、存在自体がスペシャルなモデルのことだ。
いま、世の中にある数多のプレミアムモデルでは、
やはりホンダのこの2台が突出していると言えるのではないだろうか。
モトクロッサーとMotoGPマシンという、本来は一般のライダーが触れることすら許されない孤高のレーシングマシンをルーツにもつーCRF450LとRC213V-Sというドリームバイク。
人生で、一度は乗りたいオートバイって、きっとある。