F700GSの上級モデルとして設定されていたF800GSも、2019年モデルでF750GSと同時にF850GSへモデルチェンジ。
その新しい市販バージョンがF750GSと同時に昨年(2018年)のインターモトで公開されていた。
新型F850GSは、キャストホイールを採用しフロントフォークは正立という、街乗りを想定した足回りのF750GSに対し、F850GSには大径のワイヤースポークホイールを組み合わせた、よりハードなツーリングを想定したオフロード重視の足回りが与えられているのは従来モデルと同様。
左右非対称デザインのLEDヘッドライトを採用した新しいスタイリングやより機能を充実させた電子制御デバイス、リアに配置されていた燃料タンクをセンターに移動するなどの変更点は新型F750GSに準じている。
エンジンは排気量自体はF750GSと同じ853ccで、270度クランクやバランサーなども同じもの。
ただしセッティングの違いにより、最高出力が750の77PSから95PSにまで大幅に高められ、さらに余裕のある走りが楽しめるように造られている。
DETEILS
流麗で機能的なGSらしさをベースに、現代的な洗練さをプラスしたダイナミックで力強いイメージのスタイルを、大径のワイヤースポークホイールがさらに強調。
オフロード性を強調するため、ボディ上部のみ塗装仕上げとされている。
フロントホイールは750の19インチキャストホイールに対して、850は21インチのワイヤースポークホイールを採用することで、ハードなオフロード走行にも対応可能としているのがF850GSの大きな特徴だ。
容量を左右合計68Lから50Lに調整できるパニアケースをはじめ、トップケース、大型のスクリーン、高さの異なるシートなど、豊富なオプションが用意されていて、多くのライダーの多彩な要求に応えることが可能。