(※月刊オートバイ 2019年10月号より)
カテゴリーの枠を超えて人気ナンバー1を争う!
1年間で、どのバイクが一番人気があるのかをみんなの投票で決める月刊オートバイ恒例の「ジャパン・バイク・オブ・ザイヤー」。
1978年から実に41回開催されてきた年に一度の大イベントなわけだが、この「総合クラス」は、2019年発売の新車の中から人気ナンバー1を決める、いわば「キング・オブ・キング」を決めるクラス。
投票方法は他のクラスとはちょっと異なり、好きなバイクの1位から3位までを皆さんに投票していただき、それぞれの得票に応じて「1位指名=5ポイント」「2位指名=3ポイント」「3位指名=1ポイント」で換算。
すべてのポイントを集計した上でランキングを算出しているのだ。
今回総合トップの栄冠に輝いたのはKATANA。2位のZ900RSに1万ポイント以上の差をつけての勝利だった。3位に入ったのは、なんと250クラスのVストローム250、4位に入ったのはSR400だ。
このクラスでは、どのバイクも対等。総合ナンバー1を争うクラスだからビッグバイクが強い、というわけではないのもまた面白いところだ。
第1位 35796POINTS
SUZUKI KATANA
栄えある総合1位に輝いたのは新型KATANA!
昨年のセンセーショナルなデビューから半年以上が過ぎても、その衝撃と興奮はいまだ冷めないが、その熱気が投票にも反映された形だ。
スポーツ性能を磨いて新世代のストリートファイターとして誕生したKATANAの「新たなる伝説」が始まる!
「今年の1台」にみんなが指名したのはKATANA
実に3万以上のポイントを獲得して、2019年度の「ジャパンバイクオブザイヤー」を制したのはスズキのKATANA! この総合クラスの場合、読者の皆さんに「2019年度の1位から3位」を投票していただき、その順位に応じてポイントを加算して総合得点を算出するのだが、今回のKATANAの場合、ほとんどが1位としての投票で、2位、3位としての投票数は少なかった。
つまり、今年に関しては、ほとんどの人がKATANAを「ナンバー1バイク」として指名していたということになるのだ。それだけインパクトがあり、期待も大きいということだろう。
ファーストカタナ(GSX1100S)はドイツ人、新しいKATANAはイタリア人という違いはあれど、どちらも海外のデザイナーの作品がルーツ。
そしてデビューはどちらもドイツのケルン。加えて、デビュー直後の“賛否両論”まで同じ。ファーストカタナのヒットを考えれば、新型KATANAの人気はもはや確定している?
SPECIFICATION
全長x全幅×全高 2130x835x1110㎜
ホイールベース 1460㎜
シート高 825㎜
最低地上高 140㎜
車両重量 215㎏
エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量 999㏄
ボア×ストローク 73.4x59㎜
圧縮比 12.2
最高出力 148PS/10000rpm
最大トルク 10.9㎏-m/9500rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 12L
キャスター角/トレール 25度/100㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ310㎜ダブルディスク・φ220㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 120/70ZR17・190/50ZR17