(※月刊オートバイ 2019年10月号より)
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KATANA、Z、CBという「ネオクラ御三家」揃い踏み
ある程度予想していた人も多いかもしれないが、やはり新型KATANAは強かった。
昨年の秋、ケルンの地で開催されたインターモトで発表されたときは賛否両論が巻き起こり、日本でも「カタナ論争」がたびたび巻き起こったが、裏を返せば、それだけ注目度が高かった、ということ。
フタを開けてみれば、KATANAは総合クラスに続く2冠。その注目度の高さが、今回の投票にはそのまま反映されたとみていいだろう。
そのKATANA人気は、どうやらライバル車も一緒に押し上げたようだ。
昨年のこのクラスの覇者で今回2位のZ900RSはさておき、昨年はトップ10圏外だったCB1100がEX、RSともにランクインしたのは、KATANAをきっかけに、ネオクラシックが見直されたからかもしれない。
ゴールドウイングやニンジャH2のような「いつかは乗りたい」という憧れが得票数に反映されやすいバイクも上位ランカーの常連だが、KATANAを中心とした「ネオクラ旋風」がどう続くかにも注目だ。
第1位 3572POINTS
SUZUKI KATANA
総合クラスに続いて、このBIGクラスでもトップに輝いたのはスズキのKATANA!
2クラスを制したのは独特のスタイリングが醸し出す強烈なオーラだけでなく、最新のスポーツバイクとしての魅力にあふれる「令和最強バイク」だから。
総合クラスに続いて2階級制覇、令和ナンバーワンの人気機種!
このBIGクラスでも堂々の1位を獲得し、総合クラスと合わせて2冠を達成したKATANA。
世の注目をこれだけ浴びるバイクというのはそうそう現れるものではなく、いかに「カタナ」という名前の存在が大きいかがよく分かるが、新しい「KATANA」は現代のストリートファイターとして新たに生を受けたモデル。
かつての「ファーストカタナ」をオマージュしてはいるが、その中身は最新のスポーツバイクなのである。
ベースとなったGSX-S1000は、GSX-R1000譲りのエンジン、コンピューター解析を駆使して設計された軽量フレーム、そしてGSX-R1000と同じスイングアームまで備えた、本気のスポーツロードスターだ。
基本的にKATANAもこのコンポーネントを継承しており、そうした意味ではこのバイクもGSX-Rの血筋ということになるから面白い。
カタナという栄光の名前、そしてGSX-R譲りのメカ。
新型KATANAはスズキが誇る「2大ブランド」の血を引いているのだ。
主なスペック
全長x全幅×全高 2130×835×1110㎜
ホイールベース 1460㎜
シート高 825㎜
最低地上高 140㎜
車両重量 215㎏
エンジン形式 水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量 999㏄
ボア×ストローク 73.4x59㎜
圧縮比 12.2
最高出力 148PS/10000rpm
最大トルク 10.9㎏-m/9500rpm
燃料供給方式 FI
燃料タンク容量 12L
キャスター角/トレール 25度/100㎜
変速機形式 6速リターン
ブレーキ形式 前・後 φ310㎜ダブルディスク・φ220㎜ディスク
タイヤサイズ 前・後 120/70ZR17・190/50ZR17