SNSでウケること必至の電動スクーターが追加ラインナップ!
ショーイベントでは、ときどき初日にはなかったモデルが途中から加わることがあります。
東京モーターショー2019では、プレスデー2日目の24日(木)、ヤマハブースに「E-Vino」が追加されていました。
しかも、これは……もう大方のみなさまはお分かりでしょう。
『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』仕様車です!!
テレビ東京の人気番組、バイクに乗っている方なら特に注目されているかと思いますので、番組の説明は割愛させていただきます。
実際に旅で使用されているそのものではないとのことでしたが、シートはスイカ、ご丁寧にヘルメットまで用意されていました。
25日(金)からの一般公開日では、子供たちの人気が集中しそうですね!
さて、ここからが本題です。今回同時に、ある意味、番組の存続をおびやかすモデルが登場しています……。
世界初出展となったヤマハ「E02」(イー ゼロツー)
この「E02」はモーターの定格出力がガソリン車の50ccに相当するコンセプトモデル。もし仮に市販バージョンが登場したら「E-Vino」と同じ原付一種登録になるマシンです。
いかにもコンセプトモデルらしい、近未来的、かつ斬新な素材・色使い。メタリックが美しい、淡いブルーのボディは、市販モデルでは難しいグラデーション仕上げとなっています。
電動バイクと言えば、気になるのはその航続距離。ヤマハの説明員の方にその辺のお話をうかがってみたところ、
「一充電あたりの航続距離は、これまでの比ではありません」とのこと。
バッテリーは日進月歩で進化します。「E-Vino」が発売されたのは2015年夏、もう4年も前。スマホを充電するモバイルバッテリーを思っても、4年前といまでは同じサイズでも容量が全然ちがいますよね。
仮に2倍に伸びていたとして、もしこのバイクで『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』を行なったら、まったく違う旅になっちゃうと思います(汗)。
ただ、幸いなことに「E-Vino」と同じく、手軽な着脱式のバッテリーを搭載。だから、おじいちゃんの家に上がり、充電をさせてもらいながら談笑している風景は見られそうです(ホッ)。
って、ちょっと取り乱しました。番組への熱い思いが出すぎて、ファン目線でのことばかり考えてしまいました。
何を伝えたかったかというと、今回は「参考出展車」としての登場ですが、「E02」は、実際にちゃんと街を走ることを想定して、造られたマシンだということ。
「発売なんてしないんでしょ?」と思っている方、そのままのカタチで発売される可能性は十分あるんです。僕も、実車を見て、話を聞くまで、市販される可能性の少ないコンセプトモデルだと思っていました。
会場全体を見渡しても今年は現実的な電動バイクのラインナップが増えたのが事実。航続距離が長く、自宅で充電できるバイクは、日々の生活を快適にするでしょう。
販売価格次第では、電動自転車並みの勢いで普及する可能性だってあると思います。
ちなみにこのビビッドなカラーリングや、素材使いは、スニーカーをイメージしてデザインされたといいます。普段使いを気軽にかつ、おしゃれに。そんなイメージを具現化したのでしょう。
たしかに言われてみれば、最近蛍光色を使ったスニーカー増えていますよね!
そしてさらに、もう一台! 原付二種相当の兄貴分も!
「E02」の兄弟機種である「E01」(イー ゼロワン)も同時に発表されました。
こちらのモデルはバッテリーを車体に搭載したプラグインタイプ。モーター定格出力は、ガソリン車の125cc(原付二種)相当となります。
急速充電にも対応しているのが特長で、より長い距離を走ることができる都市型コミューターというコンセプトになっています。
こちらもE02同様、普通に走れるよう造られている完成度の高いモデル。
「E01」「E02」ともに案外突然、発売されるかもと、いま強く思っています。スニーカーのようなおしゃれさと気軽さはいいけれど、ニット素材っぽいシートは雨で濡れたらどうなっちゃうんだろう、と心配までしています。(そこはさすがに変更してくるでしょうね)
近未来なんてもんじゃなく、近々未来の世界をまじまじと感じた参考出展車のお話でした。いや、ガチで、リアルに、ヤバいよヤバいよ。
レポート:西野鉄兵