5夜連続でお届けする「CBR1000RR-R」検証企画、第4弾! 今回は最高出力217.6PSというケタ外れのハイパワーを達成したエンジンを中心にパワーユニットを解説しよう。
MotoGPマシン「RC213V」の技術を投入するためのビッグボア
いまやリッタークラスのスーパースポーツは200PSが当たり前の時代。
特にこのカテゴリーは、レース使用の際はベースマシンの性能に大きく左右されるため、勝つことを前提として生まれた新型ファイアーブレードに大幅なパワーアップは必須だった。
そんな新型のエンジンは、パワーアップのためにある作戦をとった。それは「RC213Vと同じボア・ストロークを採用」すること。理由は簡単。そうすることで最強のレーシングテクノロジーを投入できるからだ。
高回転化には欠かせないフィンガーフォロワーロッカーアームの採用を始め、セミカムギアトレーン、チタンコンロッド、特殊処理を施した鍛造ピストンなどを惜しみなく採用。
結果、217.6PSという、史上最強のホンダ直4エンジンが生まれたのだ。
ホンダ CBR1000RR-R FIREBLADE/SP 主なスペック
全長x全幅x全高:2100x745x1140㎜
ホイールベース:1455㎜
最低地上高:115㎜
シート高:830㎜
車両重量:201㎏
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:999㏄
ボアxストローク:81x48.5㎜
圧縮比:13.0:1
最高出力:217.6PS/14500rpm
最大トルク:11.52㎏-m/12500rpm
燃料供給方式:PGM-DSFI
燃料タンク容量:16.1L
キャスター角/トレール:24度/102㎜
変速機形式:6速リターン
ブレーキ前・後:φ330㎜ダブルディスク・φ220㎜ディスク
タイヤサイズ前・後:120/70ZR17・200/55ZR17
まとめ:月刊オートバイ編集部
月刊『オートバイ』最新号ではライバル車との比較企画も展開!
EICMA2019で発表された2020年新型車情報は月刊『オートバイ』1月号で!