発売から約18年、歴史ある400ccの積載能力はいかに?
さあ、今回は王道400cc、ロングセラーのCB400SFです。普通二輪免許取得時の教習車としてお世話になった方も多いでしょう。もしかしたら、日本一多くの人に乗られたバイクかもしれませんね。
このバイク、いつ見ても、かっこいいですね。日本のどこに置いても絵になります。
小回りもきくからちょっとコンビニに行くのも通勤通学に使えて、峠はもちろん得意中の得意、高速道路の巡行も快適です。
乗るたびに「やっぱりいいなあ、オンロードで万能すぎるなあ」と思います。
バイク用ではないバッグをストレッチコードで積載!
では、さっそく積んじゃいましょう。まずは僕の好きな帆布のバッグスタイルからご覧ください。
今回はストレッチコードを使用し、バイク用ではない帆布のダッフルバッグを積載しています。
リアシートの座面の広さ・形状は申し分なし。ほとんどフラットで、大きなバッグも安定して載せることができるでしょう。
ただ、正直なところ、荷掛フックはビミョーだと思いました。
前側は最近のホンダ車によく備わっているこの突起が役に立ちます。
問題は後ろ側。グラブバーの下部に短めの突起が備わっています。
位置がリアシートのほぼ中央というのがやっかいです。
これはストレッチコードを使うことを想定されて作られていないのでしょう。
おそらくですが、「ツーリングネット」でのパッキングを想定された荷掛フックです。
ツーリングネットは便利で簡単に使えるアイテムですが、長旅向けではないんですよ。良くも悪くもかっちりしていない。荷物の容量変化への対応のしにくさ、固定力の低さから、僕はもう10年は使っていません。
さて、話を戻して、後ろ部分をどう引くか。
ちょっと技を使いました。魔法のループです。
こんなふうにして、グラブバーの突起を利用しながら、荷掛箇所を増設します。
これで、ストレッチコードの先端のフックが外れる心配もなく、複数のコードを掛けられます。さらに、ループの長さの分、少し後ろから引くことができました。
魔法のループとは言いましたが、ただのロープで作った輪っかです。
これはアウトライダー菅生雅文さん直伝の簡単テクニック。このループがふたつあれば、工夫次第でだいたいのバイクに荷掛箇所を設置することができます。
こうして無事、バイク用ではないバッグを積載することができました。若干バッグが前寄りになってしまいましたが、中身が尖ったものでなければ、いい感じにバックレストとなります。
にしても、CB400SFは1992年から始まる歴史のなかで、荷掛フックの使いやすさのみに関していうと退化しています。
歴代の車両を見ると、ものすごく荷物が積みやすい荷掛フックを装備しています。
僕はかつて学生時代にCB400SFバージョンRで北海道ツーリングしたことがあります。何も考えず、簡単に大荷物を積むことができました。
まあ、荷物を積むという需要よりも、すっきりしたスタイリングを求める人が増えたという時代の流れでしょうね。
ストレッチコードの選び方
ストレッチコードを選ぶ際は、太さが大事です。8mm以上がしっかりしていておすすめ。
長さは60~70cmが使いやすいと個人的に思っています。ただ、長ーーいコード1本でパッキングする人もいます。
CB400SFで使った黒いコードは太さ10mmですが、最近Amazonで買ってみた太さ8mm・長さ60cmのこちらも反発力は充分でちゃんと使えました。4本1000円という価格も魅力です。