ブルーやゴールドの濃淡にも気を配った仕上がり
初めての大型バイクとして選んだのがカワサキZRX1200Rで、8年乗り続けているというオーナーの所有する1台。この車両で維持や各部のカスタム化で参考になっているのはカスタマーズ・谷地さんのアドバイスだという。
「分からないことはもちろん、こちらで出した要望、例えばパーツそのもののこと。またパーツ同士の組み合わせが良くなかったりする際に良くなる方向を提案してくれたり、ちょっとしたプラスを教えてくれたりもしてくれます」とオーナー。
対する谷地さんはその言葉のように、ユーザーが安心できる作り込みを提案し、施してしてくれる。その上でZRXという車両についてはこうも教えてくれる。
「ニンジャ系エンジンですから、カムチェーンテンショナーをマニュアル式にしてあげる。オルタネーターチェーンのテンショナーも音が出てないか。それから冷却系、ウォーターポンプやサーモスタットがやられていないかをそれぞれ気をつける。クーラントのキャップもですね。ずっと乗っているうちにダメになる。そうすると本体もダメです。この系統のエンジンは熱に弱いところがありますから、そこには注意したい。それでよっぽどぶん回すのでなければ10万kmは保ちます」
「それから外装を外して見えるようなところはきれいにしてやる。ボルトが緩んでないか、何かにじんできていないかも確認できますし、何かあったらそれがいつ起きたかも特定しやすくなりますし、解決まで遠回りしなくていい。しかも安心できて長保ちするようになります。今の人だと乗りっぱなしも多いようですが、その辺を意識してもらって車両に愛着を持って楽しんでほしい。このオーナーさんはその辺もしっかりしてます」。
オーナーが施したというブルー系のフルペイント、そうした谷地さんのアドバイスも取り入れながら換えていったゴールドパーツ、青と金のコントラストを変えて使っている点もハイセンスだが、取り回しも良いZRXの素性も気に入っているとのこと。そんな愛着も知見も深める。その上で楽しみはより増すというわけだ。