「パラレログラムリンク」は、前2輪の安定性を支える重要な機構!
パラレログラムリンク
【主な機能・効果】
前2輪による抜群の走行安定性
【主な採用モデル】
トリシティ125、トリシティ155、ナイケン、ナイケンGT(いずれもヤマハ)
ヤマハがトリシティシリーズや、大型LMWスポーツのナイケンに採用しているフロントまわりの機構がパラレログラムリンク。
「パラレログラム」とは平行四辺形という意味で、上下2本のリンクプレートが前2輪につながったフロントフォークを支持することで、前2輪を車体と平行にリーンさせることを可能としている。
この機構の採用で、通常の2輪車と同様の操縦フィールながら、前2輪とすることで走行安定性を向上。左右の前輪はそれぞれ独立して懸架され、別々に動けるので、段差などの走行時にも安定している。サスペンションユニットはテレスコピックフォークを片側2本ずつ配置する方式としている。
また、ナイケンなどの大型LMWモデルには、ハンドルを切った際、片側2本のフロントフォークを束ねるジョイントとステアリングロッドの接合部にナックルを加え、オフセットさせることでコーナーの内側にあるタイヤの切れ角が大きくなるように動く「LMWアッカーマン機構」を採用。前2輪の旋回の中心点が同心円上に揃うため、よりスムーズな旋回ができるようになっている。
まとめ:オートバイ編集部