1983年の登場以来、RG250Γは毎年の変更で5型まで進行しつつも、スズキは’84~’87年の間、WGP参戦を休止していた。だが’88年に日本GPが復活すると同時にV4エンジンのRGV-Γをもってファクトリー参戦を再開。これに合わせるように250ccの市販車RGもV2エンジンのRGV250Γ(VJ21)となり、フレームもエンジンも大幅改良されて一気に現代化を図った。
新作90度V型エンジン&ツインスパーフレームで戦闘力大幅アップ!
RG250Γは6年目でRGV250Γ(VJ21A)にフルチェンジ。90度V2でケースリードバルブとしたエンジンをDC-ALBOX(デュアルセル・アルミボックス。極太ツインチ ューブ+ボルトオンのアンダーループ)フレームに搭載、足まわりもφ41㎜フロントフォークやアルミ角型リヤアーム、3.00-17/4.00-18インチとした前後ホイール&ラジアルタイヤなど一新。
キャブレター口径はφ32㎜で半円柱バルブを持つスリングショットとし、レスポンスも向上した。クロスミッションやインナーロッド式フロントフォーク、リザーバー別体リヤショック、シングルシート等を持つSP仕様も追加した。
【主なスペックと価格】
●水冷2ストクランクケースリードバルブ90度V型2気筒249㏄(56.0×50.6㎜) 圧縮比7.5:1 最高出力45ps/9500rpm 最大トルク3.8㎏f・m/8000rpm 変速機6段●全長×全幅×全高1990×695×1065㎜ 軸距1375㎜ 乾燥重量128㎏ 燃料タンク17ℓ シート高755㎜ キャスター25度35分 トレール98㎜ タイヤ:110/70R17・140/60R18●価格56万9000<SP仕様は60万9000>円 ※’88RGV250Γのデータ
1988 RGV250Γ(VJ21A)
1988 RGV250Γ PEPSI Version(VJ21A)
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’89年のRGV250Γは点火時期/排気デバイスAETC(Automatic Exhaust Timing Control。可変スライド式排気バルブで当時は2段、後期型で3段)/キャブメインエア流入量などのコンピュータ制御化/排気ポート拡大&形状変更で充填効率向上した。2/3速もローレシオに寄せ。SPモデルでは大径φ34㎜キャブを追加した。
’88年はスズキのWGP復帰と開幕日本GPのケビン・シュワンツ+RGV-Γ優勝を記念、’89年も開幕日本GP優勝を記念し優勝車カラーのペプシ仕様、また全日本参戦車レプリカのシックアドバンテージ仕様をSPに設定している。
【主なスペックと価格】
●水冷2ストクランクケースリードバルブ90度V型2気筒249㏄(56.0×50.6㎜) 圧縮比7.5:1 最高出力45ps/9500rpm 最大トルク3.8㎏f・m/8000rpm 変速機6段●全長×全幅×全高1990×695×1065㎜ 軸距1375㎜ 乾燥重量131㎏ 燃料タンク17ℓ シート高755㎜ キャスター25度35分 トレール98㎜ タイヤ:110/70R17・140/60R18●価格57万8000<SP仕様は61万7000>[ペプシ/シックは各58万8000]円 ※’89RGV250Γのデータ
1989 RGV250Γ Shick Version(VJ21A)
1988 RGV250Γ SP PEPSI Version(VJ21A)
まとめ:ヘリテイジ&レジェンズ
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