では、どんな場合に盗難保険をつけておくべきなのか。今回はバイクの盗難保険について基礎から詳しくお伝えしよう。
まとめ:伊藤フミヒト/写真:小平 寛、松川 忍(イメージ)
バイク保険だと「盗難」は補償されないって本当?
バイクに任意保険をかけている方は比較的多いと思うが、盗難被害にあった場合、「すべての任意保険が盗難に対して補償を設けているわけではない」ということをまずお伝えしたい。
大手保険会社の保険であれば、特約として車両保険を付帯すれば盗難の補償も受けられる保険会社もあるかもしれない。でも当然リスクが高いため簡単には引き受けてくれないうえに保険料もとても高いのが現状だ。また原付の場合は、自動車保険のファミリーバイク特約で済ませている方も多いと思うが、この場合は車両(バイク本体)に対する補償はまったくない。
ネット系のバイク保険だと大手保険会社よりも保険料も比較的安く加入しやすいが、補償内容をきちんと理解できていないまま加入している場合も多く、そもそも車両に関する補償(バイク本体への補償)がないネット系保険会社もある。また車両保険が付帯されていても、そもそも補償内容が限られていて、盗難は補償されない場合が多い。
では、盗難に対して保険の面から対策を講じることは現実的ではないのかというと、そんなことはなく、「盗難に特化した保険」がある。一般的な保険と盗難特化型保険の違いは下記のとおりだ。
ネット系バイク保険 | 大手保険会社の保険 | 盗難特化型の保険 (ZuttoRideClubの場合) | |
対人補償 | ○ | ○ | × |
対物補償 | ○ | ○ | × |
ケガの補償 | ○ | ○ | × |
盗難保険 | △(ない場合が多い) | △(盗難補償で補償される 場合があるが、費用が高く なりやすい) | ○(比較的安く盗難補償をつけられる) |
盗難特化型の保険(ZuttoRideClubの場合)は対人・対物・ケガなど基本補償にあたる部分は補償が受けられないが、他の保険でネックだった盗難保険に関する部分を比較的安価にかけられる。つまり、基本補償に関する部分はネット系バイク保険や大手保険会社の保険でカバーし、必要に応じて盗難保険を別に加入する、という使い方ができるということだ。
また、現在使わず保管のみ行っているバイクがある人など、盗難に対する保険のみ使いたいという人もいるだろう。そうした場合も盗難保険は使い勝手の良い保険だ。また、ネットで加入ができるうえに、手軽で自分の希望に合わせて補償が選べるのも魅力だ。
バイクの盗難が心配な場合は、きちんと盗難保険に加入しないと補償は受けられない。バイク保険と盗難保険はまったく異なる保険ということを覚えておこう。
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では、バイク盗難補償が必要なのはどんな人か?
まさか自分はバイクの盗難被害に遭わないだろうと思っているかもしれないが、そのまさかが起こりやすいのがバイクだ。もちろん警察に届けることで、少し気持ちは晴れるかもしれないが、実際に盗難にあったバイクが戻ってくる確率は低い。仮に見つかったとしても、元の姿で戻ってくる可能性もかなり低く、修理にもお金がかかる。盗難にあった場合に、下記に当てはまる人は、バイク保険の他に盗難補償をぜひ検討すべきである。
以下のような人は、盗難保険を付帯することを検討しても良いだろう。
・盗難されやすいバイクを所有している人
・ローンでバイクを購入した人
・生活にバイクが欠かせない人
盗難多発バイクを所有している人
人気のバイクは、誰もがうらやましく手に入れたいもの。もちろん人気のバイクは盗難事故も多い。そんな人気のバイクを所有している人は、駐車中の盗難リスクが高いと認識しなくてはいけない。夜のファミレスの駐車場や、住んでいるマンションの駐車場など一目につきやすい場所ほど盗難多発バイクは盗難に合いやすい。
例えば、以下は盗難リスクの高いバイクと紹介されている。
これらのバイクを所有している人は、自分のバイクが盗難リスクの高い車体であることを自覚してもいいかもしれない。
ローンでバイクを購入した人
100万円のローンを組んで買ったバイクが盗難にあったとしたら、悲しいことにバイクが戻ってこなくても、ローンは払い続けなくてはならない。手元に無いバイクのローンを払い続けるほどつらいことはない。ましてや、あきらめきれずにまたバイクを購入した場合は、二重のローンを払うことになってしまう。
生活にバイクが欠かせない人
通勤や通学など日常生活にバイクがかかせない人は、生活のペースや通勤手段を変えなくてはならなくなる。人によっては、重要な問題だ。休日にしか乗っていなかったとしても、バイクが趣味だった人にとっては、痛手は大きい。そんなときに、バイクに盗難保険をつけていたとしたらすぐに元の生活に戻ることができる。もはや考える余地もないだろう。
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ネット加入OK!おすすめのバイク盗難保険
ここからは実際にネット加入できる盗難保険を2つ紹介しよう。
盗難保険と言っても、保険会社(少額短期保険)によって補償の内容はかなり異なるのでチェックしていただきたい。
ZuttoRideClub
ZuttoRide株式会社が提供する盗難保険。国内外のバイクメーカーのオフィシャルパートナー企業となっていて、盗難保険とロードサービスがセットになったプランが人気だ。特に盗難保険は補償が充実していて、ライダーのニーズに合わせて様々なプランが選べる。
・盗難は、バイク査定表の車種であれば中古車も補償(最大300万)
・本体だけでなくパーツの盗難も補償(最大20万)
・盗難未遂やいたずらでのかぎ穴破損も補償(最大5万)
トラブル時のサポートだけでなく、バイクライフを長く楽しめるよう、さまざまなサービスやイベントも企画・提供している。補償だけでなく、一緒にツーリングする仲間が欲しい人にはお勧めである。
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SBIみんなのバイク保険
SBI少額短期が提供する みんなのバイク保険は、盗難だけではなく自動車との衝突や転倒による破損も補償する内容となっている。車両部分のみの単独加入ができるうえに車両破損の全損、半損、盗難の中から必要な補償が自由に組み合わせ可能だ。
・新車・中古車・年式・車種にかかわらず加入できる
・購入から経過年数にかかわらず購入金額を補償
・自己負担がなくパーツやアクセサリーも補償(※補償されないパーツもあり)
自分でカスタマイズができるため、保険料をおさえたい人にはぴったりではないだろうか。
バイク盗難被害を防ぐテクニックは?
万が一のときの盗難保険だが、まずはバイクを盗まれないためにいろんなテクニックを覚えておこう。
大事な愛車を守るためにも、やれることはたくさんあるはずだ。
バイクの保管場所を工夫する
まずはバイクの保管場所を工夫することが盗難を防ぐ第一歩だ。例えば、以下のような工夫をしていただきたい。
・道路よりなるべく奥まったところに置く
・屋根などの構造物の下に置く
自宅での保管場所だけでなく、勤務先や外出先での駐車場所を決める際本当にここでいいのかと考えるクセをつけよう。もちろん地域によって通行人や通行車両から見えないように置くべきか、むしろ目立つように置くべきも異なるが、自分で納得しない場所に置いて、後で悔やむのはなおさら辛い。きちんと考えてからバイクを駐車しよう。
盗難防止装置を活用する
盗難防止措置を活用するのも一定の効果が見込める。例えば、以下の対策がある。
・短時間でもバイクカバーと盗難防止用ロックを利用する
・犯行時間となりやすい夜間のリスクを抑えるためのライトや防犯カメラ(ダミーでも効果大)
盗難防止ロック使用時は、建造物を利用するなど細かい気配りがとても大切だ。「この車両を盗むには、時間がかかる」と思わせることが重要なのだ。
「グッドライダー・防犯登録」も活用しよう
「グッドライダー・防犯登録」をご存知だろうか。二輪の盗難防止と万が一の盗難時の早期発見をするためのシステムだ。
登録料は1,050円で、バイク取扱販売店で加入ができる。加入することで、警察のオンライン網に登録されて盗難車両を早期に発見することに役立っている。放置バイクに登録ステッカーが貼られていれば、所有者の確認が早期にできるというわけだ。
原付から大型バイクまで登録ができて、有効期限は10年。いつでも加入できて、中古車でも登録ができるので、盗難時の車両の早期発見のためにも加入しておくと安心である。
【豆知識】バイクはどこでどんな手口で盗まれるのか?
最後に、バイクの盗難手口についてきちんと知っておくことが最大の防犯対策となるのでまとめておこう。
バイクが盗難に合う盗難先の一番多くは自宅であることをご存知だろうか。ついで、駐輪場、道路などである。
なぜ自宅が多いのか? 盗難で検挙される犯人の20%は少年だが、残りの80%はそのまま検挙されないプロの集団なのだ。つまり犯人の80%はプロであり、バイクを盗む前に、きちんとした下調べをしているということだ。
下調べの内容は下記のとおりだ。
・バイクの車種
・不在時の時間帯
・防犯装置
・盗難後の逃走ルート
・盗難後の売却方法
いつも同じところに駐車している自宅が、一番下調べがしやすいということになる。
つまり自宅の軒下にカバーもかけずに置いているバイクだとわかれば、盗難に合う確率はぐっと高くる。盗難防止装置があったとしても、タイヤホールにつけているワイヤーロックやチェーンロックなどは、ボルトクリッパーがあれば、簡単に切断することができるのだ。
この盗難の手口を知ることこそが、最大の防御となる。切断のしづらいワイヤーロックを地面に接続されているポールにつける。盗難経路をたつために、バイクを車の後ろに置くなど、自分でできる防犯対策がまだまだあるはずだ。
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まとめ
バイクに乗る人なら、きちんとバイク保険には加入していることだろう。そしてバイク保険に加入しているからといって、盗難は補償されないことも今回ご理解いただけたことだろう。
楽しくバイクと付き合うためには、まずは盗難に合わないように盗難の手口を知って、バイクの保管場所や駐車場所にも気を配るクセをつけることが大切だ。大事な愛車のためにやれる防犯テクニックもたくさんあるので、自分なりにできることから始めてみてはいかがだろうか。
もちろんそれでもバイクの盗難は無くならないし、万が一のことは誰にでも起こりうる。
いざというときに、あわてないために、そして何より後悔しないために、バイク保険と盗難保険には加入しておくことをお勧めする。
万が一盗難にあったときに、運が悪かったとすぐに諦められる人以外はすぐに盗難保険のサイトを覗いてみよう。あったはずのバイクが無くなって慌てないためにも、当てはまる人はすぐに行動しよう。
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プロフィール/伊藤フミヒト
ウェブサイト『自動車保険の窓口』代表。交通事故専門の弁護士30人以上への取材経験を持ち、交通事故の賠償問題に精通。賠償金増額の仕組み、また後遺障害等級認定の裏事情を深く知る。webオートバイでは、バイク保険に関する記事を寄稿している。