確実な機能の向上とともに色使いにも配慮
「機能を高めるということは当然ですが、ストリートで大事な美しさという要素にも配慮しました。そのため機能パーツを選ぶ際には車体色に近い黒をベースにしつつ、細かい部分の色使いにもこだわっています」(ビッグフット/阿武さん)というように、ブラックを基調とした’14年型ZRX1200DAEG(ブラックリミテッド)。
その言葉通り、オーリンズ・フロントフォークやマルケジーニ・アルミ鍛造ホイール、ブレンボキャリパーやウイリー・スイングアーム等、DAEGの機能が高められるパーツでブラックが選べるものはそれを選択して装着とセットアップを行う。一方でエンジンカバーなどには結晶焼付塗装(ノーマルではフラットで、光沢のあるブラック)を施して質感も高めていった。
「基本的にはZRX系の定番で手を入れていますけど、定番には信頼という要素もあるので選んで、そこから変化を持たせるようにしました。当店のお客さんにはZRXやそのルーツとなるニンジャ系に乗っている方が多く、お互いにパーツや仕様の情報を交換したり、刺激し合ったりして、全体にレベルが上がるようにカスタムを進めています。私はそれがしっかり機能できるような手助けをしている感じですね」とも阿武さん。
オーナーはこの車両ロングツーリングにストリートにと使ってより気に入り、さらにカスタムが進行中という。次のステップも気になる、そんな1台だ。
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Detailed Description 詳細説明
ベースは'14年型のDAEGブラックリミテッドで、ドクターSUDA製キットによってカウルをフレームマウント化。トリプルツリーはウイリー製。左右マスターはブレンボRCSでメーターはヨシムラ・プログレス/アクティブ・デジタルモニターV4を追加している。
ブラウン調シートカバーがカラーのアクセントとなったシングルシート。シングルシートカバーはレオパルド製を装着する。
エンジンは内部ノーマルだがウォーターパイプをチタンに変更。冷却性も高まり、内部の腐食からも冷却系を保護しやすくなる。各部カバーなどの結晶塗装はメタルコーティング・ランナーによる。フレームにはウイリー・クロモリダウンチューブも組んである。
φ34mmボディのフューエルインジェクションはファンネル仕様として、ノジマ・チタンエキパイ+ナイトロレーシング・チタンストレートサイレンサーV-1の排気系に合うようにスペシャルエージェント・ネゴシエーター(サブコン)でセッティング済みだ。
フロントフォークはオーリンズφ43mmで、ブレーキはブレンボ.484キャリパーをウイリー製サポートでマウントしてサンスター・ワークスエキスパンドディスクと組み合わせる。フロントフェンダーはカーボンで、このあたりのブラックのトーン使いも参考にしたいところ。
スイングアームはウイリー製目の字断面でリヤショックはオーリンズ。ホイールはマルケジーニM7RS Genesiで3.50-17/6.00-17サイズ。
リヤブレーキキャリパーもブレンボ・2ピストンでディスクはサンスター。ドライブチェーンはEK ThreeD。ステップはウッドストック製をチョイスした。
取材協力:ビッグフット
TEL093-693-6333
〒807-0862福岡県北九州市八幡西区西折尾町2-80