125ccクラスでは貴重なスタイリッシュなフルサイズスポーツネイキッド、CB125Rがモデルチェンジを果たした。一見変わっていないかのように見えるが、エンジンはついにDOHC化、フロントフォークも新タイプとなるなど、走りのポテンシャルを大きく高めているのが特徴だ。欧州で先行発表され、日本での発売も予定されている。

ホンダ新型「CB125R」車両概要

画像: ホンダ新型「CB125R」 (欧州仕様車) 総排気量:124.9cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 シート高:816mm 車両重量:130kg

ホンダ新型「CB125R」 (欧州仕様車)

総排気量:124.9cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
シート高:816mm
車両重量:130kg

中身を大きく進化させたCB-Rシリーズの末弟

国内で発売されている「ネオ・スポーツ・カフェ」コンセプトの新世代CBシリーズは、CBR譲りのエンジンを搭載するフラッグシップのCB1000R、ミドルクラスのCB650Rに加えて、スリムで軽量な単気筒エンジンを搭載したCB250R、そして最小排気量モデルのCB125Rがラインアップされている。

スポーティかつ美しいスタイリングの流れはシリーズ全体で共通。CB1000RとCB650Rはそれぞれ専用の車体だが、250、125の単気筒モデルたちの車体は基本的に共通だ。そのため、CB125Rは250ccクラスなみの車格による安定感と、倒立フロントフォーク、IMUつきABSなどの贅沢な装備も魅力となっている。

そんなCB125Rの2021年モデルは、外観こそ変化は少ないものの、エンジンのDOHC化など、中身は劇的に進化をしてさらに魅力的になっている。

画像: ホンダ新型「CB125R」車両概要

15%パワーアップしたエンジンと最新スペックのフロントフォーク

新型CB125Rの特徴は従来のOHC2バルブから、DOHC4バルブになった新しい水冷単気筒エンジンが搭載されたこと。最高出力は10000rpmという発生回転数はそのまま13.3PSから14.9PSにまで約15%パワーアップし、最大トルクも1.01kgmから1.18kgmにまで増大。同時にレスポンスも改善され、これまで以上に活発な走りが可能となった。もちろん最新の排ガス規制であるユーロ5もクリアしている。

車体に目を転じると、スチール製フレームやIMUで制御されるABSなどは従来モデルを踏襲。しかし倒立フロントフォークは、125ccでは世界初採用のショーワ製SFF-BPフォークに変更された。大きなピストンで減衰力の応答性を向上させるBPFと、左右のフォークで機能を分担させるSFFを組み合わせた、CB650R用のフォークと基本的に共通の構造だ。軽快で力強い走りを楽しめるライトウェイトスポーツとして注目の1台になったといえるだろう。

ホンダ新型「CB125R」各部装備・ディテール解説

画像: 新しく開発されたDOHC4バルブ水冷単気筒エンジンは、ボア57.3×ストローク48.4㎜。ミッションは従来モデルと同じく6速。

新しく開発されたDOHC4バルブ水冷単気筒エンジンは、ボア57.3×ストローク48.4㎜。ミッションは従来モデルと同じく6速。

画像: ラウンドシェイプのライトガイドが印象的な薄型LEDヘッドライト。CB250Rなどとも共通のもので、従来モデルから引き続き採用。

ラウンドシェイプのライトガイドが印象的な薄型LEDヘッドライト。CB250Rなどとも共通のもので、従来モデルから引き続き採用。

画像: フルデジタルのコンパクトな多機能液晶メーター。シフトアップインジケーターやタコメーターのピークホールド機能なども備える。

フルデジタルのコンパクトな多機能液晶メーター。シフトアップインジケーターやタコメーターのピークホールド機能なども備える。

画像: 後方に向かって絞り込まれたタンクに、アグレッシブなデザインのシュラウドを組み合わせて立体感を強調したボディラインも魅力。

後方に向かって絞り込まれたタンクに、アグレッシブなデザインのシュラウドを組み合わせて立体感を強調したボディラインも魅力。

画像: マスの集中化のためにスリムでショートにデザインされたテール周り。シートは街乗りでの快適性や足着きにも配慮したものだ。

マスの集中化のためにスリムでショートにデザインされたテール周り。シートは街乗りでの快適性や足着きにも配慮したものだ。

画像: SFF-BP倒立フォークだけでなく、ラジアルマウントキャリパー、美しいデザインのキャストホイールという贅沢な造りの足回り。

SFF-BP倒立フォークだけでなく、ラジアルマウントキャリパー、美しいデザインのキャストホイールという贅沢な造りの足回り。

画像: スイングアームは、高剛性かつしなやかさを兼ね備えるスチール製。リアサスペンションは軽量で優れた応答性を持つ分離加圧式を採用。

スイングアームは、高剛性かつしなやかさを兼ね備えるスチール製。リアサスペンションは軽量で優れた応答性を持つ分離加圧式を採用。

画像: ステップ周りをはじめ、ポジション系のパーツ類も基本的に従来モデルと同様の造りになっている。

ステップ周りをはじめ、ポジション系のパーツ類も基本的に従来モデルと同様の造りになっている。

ホンダ CB125R(2021年モデル・欧州仕様車)の主なスペック

全長×全幅×全高2015×820×1055mm
ホイールベース1345mm
最低地上高140mm
シート高816mm
車両重量130kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ単気筒
総排気量124.9cc
ボア×ストローク57.3×48.4mm
圧縮比11.3
最高出力11.0kW/10000rpm
最大トルク11.6N・m/8000rpm
燃料タンク容量10.1L
変速機形式6速リターン
キャスター角24.2°
トレール量90.2mm
タイヤサイズ(前・後)110/70R17M/C 54H・150/60R17M/C 66H

まとめ:小松信夫、オートバイ編集部

This article is a sponsored article by
''.