ヤマハ新型「MT-07」車両概要

YAMAHA MT-07 ABS
総排気量:689cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:805mm
車両重量:184kg
各部にも改良を施した充実のアップデート!
2014年に登場したMT‐07は、シンプルでスリムな構成のフレームによるスマートなボディワークと、270度クランクを採用して扱いやすさとリニアなトルク特性を両立させた、689cc水冷並列ツインエンジンが特徴。素直で扱いやすいハンドリングと軽快なスポーティさを兼ね備えている、バランスの良いスタンダードネイキッドスポーツとして支持されてきた。
2年ぶりにモデルチェンジされ、3世代目となった新型は、兄貴分のMT-09同様の斬新なスタイリングを採用。バイファンクションLEDヘッドライトを採用したフロントマスクに加え、燃料タンク周りのデザインも一新。個性際立つ、インパクトあるスタイルに変身した。
エンジンはユーロ5規制に対応すると共に、排気系の変更やFIの改良によってレスポンスを改善。ライディングポジションを従来よりゆったりとした設定とするなど、各部を煮詰めて一層完成度が高められた。
2021 Yamaha MT-07: Features & Benefits
www.youtube.comヤマハ新型「MT-07」各部装備・ディテール解説

LEDヘッドライトを採用したコンパクトなフロントマスクに加え、一新された燃料タンクカバー、フレームカバーによってイメージチェンジ。

力強く引き締まったエアスクープ一体の燃料タンクから、シートを経てウイング形状のテールカウルまで続く流麗なボディラインも魅力。

評価の高いエンジンの基本構造は受け継ぎつつ新しいECUを採用しFIを改良、さらにエアダクトや排気系も見直してリファインされた。

フロントブレーキのローターをφ282㎜からφ298㎜にまで大径化。それにともなってフォークアウターチューブの形状も変更された。

φ245㎜のリアブレーキローターはMT-09用と同じもの。標準装着されているタイヤはミシュランのロード5だ。

LEDコントロールユニットをタンデムシート下に配置し、フロントマスクをコンパクト化。Yシェイプを取り入れたポジションランプもLED。

反転タイプの液晶を使用したメーターパネル。コンパクトなサイズの中で、良好な視認性と多機能を両立させている。

アルミ製テーパーバーハンドルを新採用。幅が32㎜広く高さは12㎜高い設定で、幅広いライダーに対応できるポジション設定となった。

シートの基本デザインは従来モデルを踏襲、シート高805㎜も変わらず。スリムなボディもあって足着き性は良好。

新しいシャープなデザインのテールカウル後端に、LEDテールランプが埋め込まれている。ウインカーも前後共にLED。
ヤマハ新型「MT-07」主なスペック(欧州仕様)
全長×全幅×全高 | 2085×780×1105mm |
ホイールベース | 1400mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 805mm |
車両重量 | 184kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 689cc |
ボア×ストローク | 80.0×68.6mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 54kW(73.4PS)/8750rpm |
最大トルク | 67N・m(6.8kgf・m)/6500rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24.5゜ |
トレール量 | 90mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70 ZR 17M/C(58W) ・180/55 ZR 17M/C(73W) |
ブレーキ形式(前・後) | 298mmダブルディスク・245mmシングルディスク |
文:オートバイ編集部/写真:赤松 孝