コンセプトは’80年代中期のTZルックの再現

ヤマハRZ系を得意とするホット&クールによる車両で、’80年代中期=並列2気筒エンジン+鋼管フレーム時代の市販レーサーTZ250のルックス再現をコンセプトとした1台。ベースとなったのは、そのヤマハの並列2気筒エンジン搭載ネイキッド、R1-Zだ。

画像: コンセプトは’80年代中期のTZルックの再現

TZ自体は’80年代中盤当時、赤い鋼管ダブルクレードルフレームのフロント側にトラス状補強が入り、このように外装もTZスタイルで揃えてしまえば両車の近似度は一気に高まってくる。同店代表の松原さんによれば、この車両で使われたフロントカウル/シートカウルは’80年代TZ250用で、燃料タンクはアルミでインナータンクを製作した上で、FRPによってTZタンク風のカバーを製作したとのこと。このあたりはかつてまんまTZ500スタイルのRZV500Rを手がけたこともあるホット&クールらしい構成だ。これも松原さんが憧れ続けてきたTZ250を再現したいという熱意の表れかもしれない。

さらにホイールも前後17インチのままでワイヤスポークタイプに履き換えたという足まわりも、さながら’86年型TZ250。しかも同店ではこの状態の車両を早いうちに台数限定で販売する予定とのこと(撮影は2020年夏。詳細は問い合わせを)。公道でレーサースタイルを気軽に楽しめる。あの頃を知る2ストファンには、興味深いところだろう。

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Detailed Description 詳細説明

画像: フロントカウルなどの外装は'80年代TZ250用の流用で、公道走行用にヘッドライトやウインカー、ミラー等の保安部品もしっかり装着されている。

フロントカウルなどの外装は'80年代TZ250用の流用で、公道走行用にヘッドライトやウインカー、ミラー等の保安部品もしっかり装着されている。

画像: R1-Zノーマルのトップブリッジ下に、ハリケーン製セパレートハンドルをマウント。ワンボディ多機能タイプののメーターはAcewell製だ。

R1-Zノーマルのトップブリッジ下に、ハリケーン製セパレートハンドルをマウント。ワンボディ多機能タイプののメーターはAcewell製だ。

画像: 燃料タンクはアルミインナータンクを製作した上で、店内にあるTZタンクから型取りしてFRPで製作したTZタンク風カバーを被せてある。

燃料タンクはアルミインナータンクを製作した上で、店内にあるTZタンクから型取りしてFRPで製作したTZタンク風カバーを被せてある。

画像: フレームの隙間から覗くキャブレターはR1-Zのノーマルで、エキゾーストチャンバーはK2tec製を組み合わせている。

フレームの隙間から覗くキャブレターはR1-Zのノーマルで、エキゾーストチャンバーはK2tec製を組み合わせている。

画像: エンジンはR1-ZをフルO/Hして搭載。フレームはR1-Zをベースにハンドルストッパー/ロック加工を施し、TZ同様の赤にパウダーコートする。

エンジンはR1-ZをフルO/Hして搭載。フレームはR1-Zをベースにハンドルストッパー/ロック加工を施し、TZ同様の赤にパウダーコートする。

画像: ステップはフェイズ製のR1-Z用を装着。奥にはナイトロンのR1-Z用リヤショックが見える。スタート用キックペダルも写真右に見えるのが分かるだろう。

ステップはフェイズ製のR1-Z用を装着。奥にはナイトロンのR1-Z用リヤショックが見える。スタート用キックペダルも写真右に見えるのが分かるだろう。

画像: フロントフォークとステムはR1-Zノーマルのまま。フロントブレーキキャリパーはブレンボ4ピストンで、フロントディスクはφ320mmのペータルタイプをチョイス。

フロントフォークとステムはR1-Zノーマルのまま。フロントブレーキキャリパーはブレンボ4ピストンで、フロントディスクはφ320mmのペータルタイプをチョイス。

画像: 前後ホイールはTDR250用ハブとEXCELアルミリムにより、17インチのままワイヤスポーク化(幅は3.00/3.50)される。スイングアームもR1-Z純正のままだ。

前後ホイールはTDR250用ハブとEXCELアルミリムにより、17インチのままワイヤスポーク化(幅は3.00/3.50)される。スイングアームもR1-Z純正のままだ。

取材協力:ホット&クール

まとめ:ヘリテイジ&レジェンズ

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