BMW「R 1250 RT」(2021年モデル)車両概要
アクティブ・クルーズ・コントロールから無線充電まで、最新装備満載
BMWモトラッドの「R1250RT」は、空水冷フラットツインエンジンを搭載する現行R1250シリーズの中で、長期間のツーリングを快適に楽しむために開発された本格ツアラーという位置付け。快適さと力強い走り、抜群の安定感や信頼性といった面まで含め、完成度の高さによって多くのライダーから評価されてきた。
そんな「R1250RT」が大幅改良を受けた新型にモデルチェンジ。3月8日からBMWモトラッド正規ディーラーで新型「R1250RT」予約注文の受付も始まっている。
新型「R1250 RT」は、新デザインのフロント・フェアリングを採用。空力性能を改善して運動性能を向上させると同時に、優れた防風性能を確保してツーリング時の快適性も高められている。新採用のフルLEDヘッドライトの周囲を囲むデザインで、フェアリングを低くすることでライダーの視野を広げている。
また、パニアケースまで専用デザインされたスタイリングまで含めて、よりダイナミックな印象が強調された。
新たに装備されたBMWアクティブ・クルーズ・コントロールは、前車との距離をレーダーで測定、状況に合わせて自動的に加減速して車間を調整するというもの。時速30キロ~160キロの範囲で追走する車両に対して働き、コーナリング時はバンク角に応じて自動的に速度を落とす。
車間距離の設定も可能で、設定状態はメーターに表示される。標準装備のダイナミック・クルーズ・コントロールは単独走行の際に下り坂等でもエンジンブレーキを活用し、必要に応じてブレーキも使って設定された速度を維持するというものだ。
もちろんその他の電子制御デバイスも充実。エコ、レイン、ロードを選択できるライディングモードをはじめ、オプション設定されるより高機能なライディングモードPro、電子調整式サスペンションのダイナミックESAネクスト・ジェネレーション、ダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)、フル・インテグラルABS Proなど、高精度に制御されたデバイス群によって、あらゆる場面でのライディングを安全、快適にサポートしてくれる。
吸気バルブ・タイミングとリフト量を可変制御するBMWシフトカムテクノロジーを採用した、空水冷フラットツインエンジンは排気量1254cc。全域で力強い特性を備えながら洗練されたフィーリングも実現。最高出力136PSを発揮して、290kgという巨体をスムーズに走らせることが可能だ。
新しいフルLEDヘッドライトは、十分な明るさとクリアな光に加えて、新開発の旋回機能付きヘッドライト「アダプティブ・ターニング・ライト」も装備。ロービームがバンク角度に応じてコーナーを適切に照らし、コーナーの隅々まで見通せる。
その他の装備類も充実。10.25インチという大きなサイズのフルカラーTFT液晶を採用、多彩な機能をコントロールするのにも活用される高機能なメーターパネルをはじめ、USBコネクタによる有線充電に加えてワイヤレス充電器も装備した小物入れ、高音質なオーディオシステム、ETC 2.0車載器などが搭載されている。
あらゆる面で安全で快適、しかもスポーティにツーリングを楽しむための1台として、まさに新型「R1250 RT」は大きく進歩し、さらにツアラーとしての完成度が高まったといえるだろう。
BMW「R 1250 RT」(2021年モデル)カラーバリエーション
ボディカラーは、シックな雰囲気の「マンハッタン・メタリック」、スポーティで軽快な「レーシング・ブルー・メタリック」、ベーシックカラーの「アルピン・ホワイト」、上質な仕上がりの「Option 719 ミネラル・ホワイト・メタリック」の4タイプ。税込価格は307万円〜330万6000円で、デリバリー開始は3月下旬が予定されている。
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BMW「R 1250 RT」(2021年モデル)主なスペック
全長×全幅×全高 | 2235×990×1580mm |
ホイールベース | 1490mm |
シート高 | 805-825mm |
車両重量 | 290kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ水平対向2気筒 |
総排気量 | 1254cc |
ボア×ストローク | 102.5×76mm |
圧縮比 | 12.5 |
最高出力 | 136PS/7750rpm |
最大トルク | 143Nm/6250rpm |
燃料タンク容量 | 25L |
変速機形式 | 6速リターン |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・180/55ZR17 |
ブレーキ形式(前・後) | φ320mmダブルディスク・φ276mmディスク |
まとめ:小松信夫