スズキ「GSX1400」の解説

画像: SUZUKI GSX1400 2001-2008年(GY71A) エンジン形式:油冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 内径×行程(総排気量):81×68㎜(1401cc) 最高出力:100PS/8500rpm 最大トルク:12.8kg-m/6500rpm ミッション:6速リターン ブレーキ前・後:ダブルディスク・ディスク 全長×全幅×全高:2160×810×1140mm タイヤサイズ 前・後:120/70ZR17・190/50ZR17 燃料タンク容量:22L ホイールベース:1520mm 乾燥重量:228kg 当時の発売価格:99万8000円 ※諸元は2001年モデル

SUZUKI GSX1400
2001-2008年(GY71A)

エンジン形式:油冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
内径×行程(総排気量):81×68㎜(1401cc)
最高出力:100PS/8500rpm
最大トルク:12.8kg-m/6500rpm
ミッション:6速リターン
ブレーキ前・後:ダブルディスク・ディスク
全長×全幅×全高:2160×810×1140mm
タイヤサイズ 前・後:120/70ZR17・190/50ZR17
燃料タンク容量:22L
ホイールベース:1520mm
乾燥重量:228kg
当時の発売価格:99万8000円

※諸元は2001年モデル

インジェクション+6速、怒濤のトルクで新境地を開く

GSX1400はネイキッドらしい外観を得るために、フレームはダブルクレードル、リアショックは2本という構成がまず決められ、開発段階では「バランス」がキーワードとして掲げられた。低回転からの太いトルクは魅力だが、シャシーにとっては悩みの種になる。

これに対抗するために剛性を高めるのも有効だが、やりすぎては安定指向が強まって軽い身のこなしや旋回性を失いかねない。充分な剛性を持たせつつも俊敏に動けるという要求をバランスさせることが開発目標となった。

その狙いは見事に現実となり、非常にコントローラブルな低速域でのパワーフィーリングを提供しながら、4000回転を超えると、状況は一変。

フロン卜タイヤを軽くリフトさせながら猛進して加速はレブリミッターの効く9200回転までよどみなく続き、3速で180km/hスケールのスピードメーターを振り切るほど。

マスが車体中心に集中しているので、フロントまわりの状況がハンドルを伝わって綿密に読みとれ、リアタイヤのグリップ力の管理もハイパワーの割には容易であるため、コーナーではサイズを感じさせないほどに旋回性は良好。豪快さと安定性のバランスに優れたビッグネイキッドに仕上がっていた。

画像: シートカウル後方からテールライトに向かう鋭いエッジにより、シャープな印象を強調。

シートカウル後方からテールライトに向かう鋭いエッジにより、シャープな印象を強調。

画像: タンクの横幅はエンジンと同等に抑えられ、正面からの眺めに過剰な威圧感はない。

タンクの横幅はエンジンと同等に抑えられ、正面からの眺めに過剰な威圧感はない。

スズキ「GSX1400」の各部解説

「最強のネイキッド」を具現化するため、排気量を1401cc(ボア81mm×ストローク68mm)へと拡大。

画像: 排気量の拡大は自主規制値上限となる100PSの範囲内で得られる最大限のトルクを狙ったため。

排気量の拡大は自主規制値上限となる100PSの範囲内で得られる最大限のトルクを狙ったため。

画像: フロントのΦ320mmフローティングディスクはGSX-R1000用から外周の溝を廃止したもの。

フロントのΦ320mmフローティングディスクはGSX-R1000用から外周の溝を廃止したもの。

画像: Φ260mmのリアブレーキもR1000と同一の対向式2ピストンキャリパー装着。

Φ260mmのリアブレーキもR1000と同一の対向式2ピストンキャリパー装着。

この記事は、月刊『オートバイ』2020年12月号別冊付録「RIDE」の特集を一部加筆修正したものです。

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