文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2021年5月28日に公開されたものを転載しています。
2011年に登場した電動スクーターコンセプト車
BMW製電動スクーターの存在が公になったのは2011年のことですが、量産市販車として世に出ることになるのは2014年からでした。当時入手できた電動スクーターの多くは、街中の短距離移動をメインとするコミューター的モデルでしたが、BMWは大型のマキシスクータータイプの車格に、100kmの航続距離を与えることを目標としていました。
2016年モデルから、バッテリー性能がアップ!
2016年にC evolutionはモデルチェンジされ、バッテリーが60Ahから90Ahになりました。航続距離は旧モデルの100kmから160kmまで伸び、より実用性に磨きをかけました。
C evolutionは日本でも、2017年5月より販売されました。出力19kWということで普通自動2輪免許で乗ることができ、車検が不要というのもありがたいです。なお充電方法はプラグインで、単相200V仕様です。
BMW C evolution 主要諸元
エンジン 液冷オルタネーター搭載ドライブトレインスイングアーム 永久磁石式同期電動機 内部ローター 最高出力 35kW (48PS) / 4,650rpm 定格出力 19kW (26PS) 最大トルク 72Nm / 0〜4,650rpm
最高速度 129km/h 0-50km/h加速 約2.8秒 0-100km/h加速 約6.2秒 航続距離 約160km(定地走行値)電力回生方式 自動電力回生(下り坂走行時およびブレーキング時)
バッテリー 空冷リチウムイオン高電圧バッテリー バッテリー電圧 133V(公称電圧) 充電能力 3Kw ブースターファン付一体型チャージャー 充電時間 220V/12A(標準) 約4時間30分(100%)約3時間50分(80%)充電時間 220V/16A(モード3ケーブル) 約4時間10分(100%)約3時間30分(80%)サブバッテリー 12V/8Ah メンテナンスフリー オルタネーター 直流変流器、バッテリーチャージャー一体型 475W(定格出力)
駆動方式 歯付ベルトおよびリングギアによるリアアクスル動力伝達ドライブトレインスイングアーム
フレーム アルミダイキャスト耐荷重バッテリーケース付ハイブリッドシャーシ チューブラースチールステアリングヘッドキャリアおよびリアフレームをボルトオン サスペンション 前 倒立式テレスコピックフォーク(40mm径) 後 ダイレクトリンクスプリングストラット付シングルスイングアーム 7段階スプリングプリロード調整付 サスペンションストローク 前/後 120mm/115mm 軸距(空車時) 1,610mm キャスター 95mm ステアリングヘッド角度 65.9° ホイール アルミキャストホイール リム 前/後 3.50 x 15 / 4.50 x 15 タイヤ 前 120 / 70 R15 後 160 / 60 R15 ブレーキ 前 ダブルディスク、径270mm 2ピストンフローティングキャリパー 後 シングルディスク、径270mm 2ピストンフローティングキャリパー
軸距 1,610mm 全長 2,190 mm 全幅(ミラーを除く) 947mm 全高(ミラーを除く) 1,255mm シート高 765mm (コンフォートシート:785mm) インナーレッグ曲線 1,745mm (コンフォートシート:1,770mm)車両重量 275 kg
メーカー希望小売価格 159万円(税込)
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)