純粋なモーターサイクルのEV(電動車)のみ・・・ではなく、ハイブリッド車そのほか様々な古今東西の「ローエミッション」な2輪車を紹介する連載企画。今回はKTMの電動バイク、FREERIDE Eシリーズのバリエーションと、現行モデルのE-XCをご紹介します。
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2021年6月3日に公開されたものを転載しています。

2014年に発表され、2015年型としてデビュー!

2012年から少量が試験的に生産・市販されたFREERIDE Eですが、2014年秋の伊EICMAや独インターモトにて、3バリエーションとなったFREERIDE E各モデルが2015年型としてリリースされることが明かされました。

画像: E-XCは初期型FREERIDE Eのコンセプトを継承する、エンデューロモデルです。 www.ktm.com

E-XCは初期型FREERIDE Eのコンセプトを継承する、エンデューロモデルです。

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画像: E-SXはE-XCをベースに、灯火類を持たないモトクロッサーとして作られたモデルでした。 press.ktm.com

E-SXはE-XCをベースに、灯火類を持たないモトクロッサーとして作られたモデルでした。

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画像: E-SMは、2010年東京モーターサイクルショーで公開された試作コンセプト車の、市販バージョンです。試作コンセプト車はBMXタイプのフロントサスペンションなど奇抜なデザインが話題となりましたが、市販版はFREERIDE Eシリーズの他機種と同じ装備やカラーリングを採用する、より落ち着いた仕上がりになっていました。 press.ktm.com

E-SMは、2010年東京モーターサイクルショーで公開された試作コンセプト車の、市販バージョンです。試作コンセプト車はBMXタイプのフロントサスペンションなど奇抜なデザインが話題となりましたが、市販版はFREERIDE Eシリーズの他機種と同じ装備やカラーリングを採用する、より落ち着いた仕上がりになっていました。

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E-SXはクローズドコース用ですが、新型E-XCとE-SMは最高出力16kW、最大トルク42Nmを発生する高性能電動バイクでありながら、定格出力11kWということでEUのA1免許(16歳以上、11kW・15馬力以下)で公道を乗ることができました! なお前後17インチホイールにオンロードタイヤ(ピレリ・ディアブロロッソ)を組み合わせた、スーパーモトスタイルのE-SMはKTMにとって初のオンロード仕様の電動バイク・・・ということになります。

なおE-XC、E-SXは年内に欧州でのデリバリーが始まりましたが、E-SMは翌年・・・2015年の5月から発売となっています。

画像: 【動画】KTM FREERIDE E-SM - Limitless Possibilities | KTM www.youtube.com

【動画】KTM FREERIDE E-SM - Limitless Possibilities | KTM

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KTMはFREERIDE Eシリーズを多くの人に楽しんでもらうために、車両を販売するだけでなくオーストリア、ベルギー、フィンランド、フランス、デンマーク、オランダ、スイスなどに「e-parks」という電動バイクが楽しめる場所を設立しています。

2018年型からモデルチェンジして性能アップ!

2017年からはオフロード大国のアメリカでも販売されるようになったFREERIDE Eですが、2018年型からはE-XCの1機種に統合されるとともにモデルチェンジし、各性能をアップしました。

第2世代FREERIDE E-XCのモーター出力は18kWにアップ。脱着式のパワーバックは旧型FREERIDE Eシリーズ用より容量が50%も増えたことにより、約1.5時間の走行が可能になりました。

画像: 2018年型FREERIDE E-XCはモーターやバッテリーだけでなく、車体まわりも進化。ロングステアリングヘッドを採用した新型コンポジットフレーム、WP Xplor 43フロントフォーク、WP PDS Xplorリアショックなどで、走りのポテンシャルを向上させています。 www.ktm.com

2018年型FREERIDE E-XCはモーターやバッテリーだけでなく、車体まわりも進化。ロングステアリングヘッドを採用した新型コンポジットフレーム、WP Xplor 43フロントフォーク、WP PDS Xplorリアショックなどで、走りのポテンシャルを向上させています。

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画像: ステアリングヘッド後ろに配置されたインジケーター。3つ走行モードとバッテリー残量を表示します。 www.ktm.com

ステアリングヘッド後ろに配置されたインジケーター。3つ走行モードとバッテリー残量を表示します。

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エコノミー、エンデューロ、クロスの3つのライディングモードを備えるFREERIDE E-XCは、クラッチやシフトレバーの操作を必要としない扱いの簡単さなどにより、初心者から上級者まで楽しめる電動オフロード車に仕上がっています。

画像: 【動画】KTM FREERIDE E-XC - A quiet ride for a loud lifestyle | KTM www.youtube.com

【動画】KTM FREERIDE E-XC - A quiet ride for a loud lifestyle | KTM

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KTM FREERIDE E-XC 主要諸元(2020年型)
定格出力 9kW/4,500rpm トルク 42Nm トランスミッション シングルスピードオートマチック 動力バッテリー 脱着式リチウムイオン KTM PowerPack 定格電圧 260V 充電時間 1.3時間 冷却装置 水冷式 容量 3.9kWh 電気モーター ディスクアマチュア式永久磁石式同期モーター 最高出力 18kW (24.5 hp) @ 5000 rpm
ブレーキ 前 260mmディスク 後 230mmディスク チェーン 5/8 x 1/4" フレーム ペリメター・スチール・アルミニウム・コンポジットフレーム 最低地上高 340mm サスペンション 前 アジャスタブル WP XPLOR 43 後 WP Xplor PDSショックアブソーバー シート高 910mm ステアリングヘッドアングル 67度 サスペンショントラベル 前 250mm 後 260mm

文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)

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