文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)
※この記事は「ロレンス」で2021年6月3日に公開されたものを転載しています。
2014年に発表され、2015年型としてデビュー!
2012年から少量が試験的に生産・市販されたFREERIDE Eですが、2014年秋の伊EICMAや独インターモトにて、3バリエーションとなったFREERIDE E各モデルが2015年型としてリリースされることが明かされました。
E-SXはクローズドコース用ですが、新型E-XCとE-SMは最高出力16kW、最大トルク42Nmを発生する高性能電動バイクでありながら、定格出力11kWということでEUのA1免許(16歳以上、11kW・15馬力以下)で公道を乗ることができました! なお前後17インチホイールにオンロードタイヤ(ピレリ・ディアブロロッソ)を組み合わせた、スーパーモトスタイルのE-SMはKTMにとって初のオンロード仕様の電動バイク・・・ということになります。
なおE-XC、E-SXは年内に欧州でのデリバリーが始まりましたが、E-SMは翌年・・・2015年の5月から発売となっています。
KTMはFREERIDE Eシリーズを多くの人に楽しんでもらうために、車両を販売するだけでなくオーストリア、ベルギー、フィンランド、フランス、デンマーク、オランダ、スイスなどに「e-parks」という電動バイクが楽しめる場所を設立しています。
2018年型からモデルチェンジして性能アップ!
2017年からはオフロード大国のアメリカでも販売されるようになったFREERIDE Eですが、2018年型からはE-XCの1機種に統合されるとともにモデルチェンジし、各性能をアップしました。
第2世代FREERIDE E-XCのモーター出力は18kWにアップ。脱着式のパワーバックは旧型FREERIDE Eシリーズ用より容量が50%も増えたことにより、約1.5時間の走行が可能になりました。
エコノミー、エンデューロ、クロスの3つのライディングモードを備えるFREERIDE E-XCは、クラッチやシフトレバーの操作を必要としない扱いの簡単さなどにより、初心者から上級者まで楽しめる電動オフロード車に仕上がっています。
KTM FREERIDE E-XC 主要諸元(2020年型)
定格出力 9kW/4,500rpm トルク 42Nm トランスミッション シングルスピードオートマチック 動力バッテリー 脱着式リチウムイオン KTM PowerPack 定格電圧 260V 充電時間 1.3時間 冷却装置 水冷式 容量 3.9kWh 電気モーター ディスクアマチュア式永久磁石式同期モーター 最高出力 18kW (24.5 hp) @ 5000 rpm
ブレーキ 前 260mmディスク 後 230mmディスク チェーン 5/8 x 1/4" フレーム ペリメター・スチール・アルミニウム・コンポジットフレーム 最低地上高 340mm サスペンション 前 アジャスタブル WP XPLOR 43 後 WP Xplor PDSショックアブソーバー シート高 910mm ステアリングヘッドアングル 67度 サスペンショントラベル 前 250mm 後 260mm
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)