空冷単気筒232ccエンジンを搭載し、扱いやすく走破性も高いKLX230は貴重な存在。
俊足かつ、長距離も苦にしない上、トレッキングでも頼れる相棒となってくれる。
文:中村浩史/写真:折原弘之
カワサキ「KLX230」カラーバリエーション
ライムグリーン



エボニー



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カワサキ「KLX230」ライディングポジション・足つき性
シート高:885mm
ライダーの身長:178cm

シート高885mmと、セローより高く、CRF250Lのハイシート版<S>とほぼ同等。足つきは身長178cmのライダーで写真のとおり。シートはスリムだが、薄くクッションが固い印象だった。
カワサキ「KLX230」各部装備・ディテール解説

水冷DOHC4バルブエンジンのKLX250の後継として登場したKLX230は、新設計の空冷OHC2バルブを採用。250は24PSを発揮していたが、230は19PS。バランサーつきのフューエルインジェクション、6速仕様で、軽量コンパクトで力のあるダウンサイジングしたエンジンといった印象だった。

レスポンスが鋭く、低回転からトルクのあるエンジンは、バランサー内蔵で高回転域の伸びもシャープ。19PSとは思えない力あるエンジンだ。

Φ265mmのペタルディスクに、片押し2ピストンキャリパーの組み合わせ。カワサキ初のダートでも使いやすいデュアルパーパスABSを標準装備。

スチール製角パイプを使用するスイングアーム。リアブレーキはΦ220mmで、ホイールサイズは前21/後18インチ。タイヤはIRC製トレールGP。

ヘッドライトは充分な光量を確保するため、ビッグサイズ。オーソドックスなハロゲンを採用している。

液晶メーターはタコメーターやギアポジション表示はなく、燃料計、時刻やスピードをデジタル表示。オド&ツイントリップメーターも表示する。

フューエルタンクの容量は7.4L。今回の試乗での実燃費は約31km/Lで、フルタンク200kmをオーバー。燃料計では約140kmで最後の目盛り点滅が始まる。

前後への体重移動が容易なフラットシート。シートは高く、クッションも硬めだった。左サイドカバーはバッテリーと車載工具を内蔵。

今回の撮影車はETC車載器、リアキャリア、エンジン下のスキッドプレートやフレームカバーなどの純正アクセサリーを装着している。
カワサキ「KLX230」主なスペック・価格
全長×全幅×全高 | 2105×835×1165mm |
ホイールベース | 1380mm |
最低地上高 | 265mm |
シート高 | 885mm |
車両重量 | 134kg |
エンジン形式 | 水冷4ストSOHC2バルブ単気筒 |
総排気量 | 232cc |
ボア×ストローク | 67.0×66.0mm |
圧縮比 | 9.4 |
最高出力 | 14kW(19PS)/7600rpm |
最大トルク | 19N・m(1.9kgf・m)/6100rpm |
燃料タンク容量 | 7.4L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 27.5° |
トレール量 | 116mm |
タイヤサイズ(前・後) | 2.75-21・4.10-18 |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 49万5000円(消費税10%込) |
文:中村浩史/写真:折原弘之