流用でひと通り手を入れてさらにカスタムは進行中

「オーナーさんが親戚から“CBがあるよ”って聞いて買った車両なんですけど、Fのつもりで行ったらKだったと。エンジンが同じDOHCだから良かったですけどね」。そうCB’s・市本さんがにこやかに教えてくれるこの車両。

画像1: 流用でひと通り手を入れてさらにカスタムは進行中

ベースはその通り、CB750F登場に遡ること約半年、’78年末に登場したCB750K。1969年デビューのCB750Four(SOHC2バルブ736cc)がフルチェンジして、耐久レーサーRCB由来のDOHC4バルブエンジン(748cc)をCB750Fに先駆けて積んだというモデルだ。

「それでひと通りカスタムしようと手を付けて、その第一段階とでもいうのがこの姿。エンジンはワイセコピストンでの985cc仕様。車体側はフロントまわりがカワサキZX-9R、リヤは同じくZRX1100で進めて、主に純正加工流用で17インチ仕様を作っていった感じです。フレームはオーナーさんが自分で補強して、8カ所くらい入れてます。でもじつはこの車両、現在進行形なんです」

こう市本さんは教えてくれるが、何が進行しているのだろう。

「こうしていったん出来たことで17インチホイール仕様の作りや走りが分かったから、次はもっと自分仕様にしていこうって、アフターマーケットの専用パーツでカスタムが進んでいるんです。前後サスはナイトロンになって、そうしたら今のZX-9R用ステムはサイズが合わないから専用品を用意して……っていう具合ですけど、仕様が揃えば全体のまとまりももっと良くなるでしょう。その時はフルペイントもしますよ」。

画像2: 流用でひと通り手を入れてさらにカスタムは進行中

確かにその通り。ひと通り作ったからこその楽しみと再カスタムによる完成度、改めて見てみたいものである。

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Detailed Description 詳細説明

画像1: Detailed Description 詳細説明

ステムなどフロント部分はZX-9R(C/E)がベースで、フロントフォーク径はφ46mm。本文にあった再構築ではφ43mmナイトロンNTR43フォークを使い、ステムもこれに合わせたギルドデザイン製に換装したとのこと。メーターはCB750Kでフロントマスター/クラッチホルダーはゲイルスピードを使う。

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エンジンはワイセコ鍛造ピストンで[748→]985cc化してカムをCB1100Fに変更。吸排気系はFCRφ39mmキャブレター+OVER製マフラーを組み合わせた。

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前後ホイールはゲイルスピードTYPE-R(3.50-17/6.00-17サイズ)で、ブレーキわりは前後ともNISSINキャリパー+サンスターディスクをセット。

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パイプによるトラスタイプのスイングアームはZRX1100純正をベースに補強を加えたもの。リヤショックはアラゴスタ製。この後の再構築ではホイール/ブレーキ以外は変更が進んでいる。なおシートはネオファクトリー製を装着。全体のカラーリングも純正色をベースに変更予定という。

取材協力:市本ホンダ(Team CB's)

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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