2021年1月に発売された現行CB650R。2021年モデルでアップデートを受け、走りと上質な仕上げに磨きをかけてモデルチェンジ。このクラスでは貴重な4気筒モデルだ。
まとめ:オートバイ編集部/写真:赤松 孝、柴田直行、南 孝幸、森 浩輔
まとめ:オートバイ編集部/写真:赤松 孝、柴田直行、南 孝幸、森 浩輔
ホンダ「CB650R」インプレ・解説
身軽さと直4パワーで機敏な走りも楽しめる
CB650は峠道も機敏に駆け回ることができる、扱いやすいストリートファイター。クラス唯一の直4エンジンは穏やかな特性で、軽くスポーツを楽しむには十分なパワーだが、低中回転域からのトルク変動がマイルドで、ほぼリニアにパワーを増してくれる。スーパースポーツのような勇ましさこそないが、フレンドリーでとても回しやすい。
今年から導入されたSFF-BPフロントフォークは、従来より初期作動の滑らかさ、急激な動きに対する減衰力の過度な立ち上がりを抑えており、走りに大きな変化もたらしている。リアは従来と同様だが、マウントにボールジョイントを採用してより動きをスムーズにしている。
ステアリング、フロントタイヤが生み出すどっしりとした接地感、節度のおかげで、ハンドリングはは軽くて元気のいいミドルネイキッド、というよりリッタークラスのスポーツネイキッドのような安定感があるが、そのコンパクトさ、軽さが生み出す身軽さは魅力。
クイックな峠道などでの動きは、ネイキッドにしてはなかなかアグレッシブなものだ。さらなる熟成を受け、CB650Rの魅力は一層明確なものとなった。