トライアンフが2021年1月に発売したブランニューモデル「トライデント660」。発売時は税込100万円を切る新車価格が大きな話題となった。走行性能や装備はどういったものなのか、詳しく解説する。
まとめ:オートバイ編集部/ライダー:宮崎敬一郎/写真:赤松 孝、南 孝幸、森 浩輔
まとめ:オートバイ編集部/ライダー:宮崎敬一郎/写真:赤松 孝、南 孝幸、森 浩輔
トライアンフ「トライデント 660」特徴
専用エンジンとデザインが魅力的なベーシックモデル
トライアンフから今年新たに登場したミドルクラスのロードスターがトライデント660。車名にある排気量から、660ccの水冷3気筒エンジンを積んだストリートトリプルSの派生モデルと思われがちだが、ロングストローク設定の専用エンジンが与えられ、豊かなトルクを低い回転で発生することで、力強さと扱いやすさを両立させている。
走ってみると穏やかで扱いやすく、極低回転域から1万1000回転以上のレッドゾーンまで、とくに急激なトルク変動を起こすことなく、極めて滑らかに吹け上がる。モリモリした力強いトルクというのではないが、コシのある粘りが特徴だ。
ハンドリングで光るのは身軽さだが、ただ軽快というのではなく、やはり程よい粘りを伴った安定感がある。身軽さ、パワーの扱いやすさ、適応力のある車体など、高い平均点でまとまったスタンダードスポーツだ。