2021年9月27日、日本時間22時にカワサキが欧州で「Z650RS」を正式発表した。8月からカワサキが積極的にティーザー動画を展開してプロモーションを行ってきたモデルが、ついにベールを脱いだわけだ。その特徴や明らかとなったカラーバリエーション、スペック等をお伝えする。

カワサキ「Z650RS」の特徴

画像: Kawasaki Z650RS 欧州仕様車 総排気量:649cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 シート高:820mm 車両重量:187kg

Kawasaki Z650RS
欧州仕様車

総排気量:649cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
シート高:820mm
車両重量:187kg

カワサキが日本時間の9月27日22時、ヨーロッパのwebサイトでミドルサイズの新たなネオレトロ・ネイキッドスポーツ「Z650RS」を正式に発表した。

カワサキZシリーズのルーツである往年の名車・Z1のイメージを現代的なメカニズムと融合させ、世界中で人気となった「Z900RS」と同様の手法で開発された「Z650RS」。

画像: カワサキ「Z650」(1976年)

カワサキ「Z650」(1976年)

そのモチーフとなったのは、1976年にデビューした「Z650」だ。900ccという大排気量のパワーによって豪快な走りを実現したZ1とは異なり、652cc空冷直4エンジンとコンパクトな車体のバランスの良さによって軽快な走りを実現した「Z650」。その俊敏な走りから、風を切る擬音「ZAP」に由来する愛称「ザッパー」と呼ばれ、走りにこだわる多くのライダーから支持された。

そんな「Z650」の70年代的な雰囲気のスタイルと、キビキビとした活発な走りを現代に再現しようと開発されたのが今回登場した「Z650RS」ということになる。

画像: カワサキ「Z650」(2020年・現行モデル)

カワサキ「Z650」(2020年・現行モデル)

兄貴分の「Z900RS」が、スーパーネイキッド・Zシリーズのベーシックバージョン「Z900」のメカニズムをベースに開発されたように、「Z650RS」のベースとなったのはZシリーズのミドルレンジモデル「Z650」。スタイリングモチーフである1970年代の「Z650」が並列4気筒エンジンだったのに対し、現代のモデルである「Z650RS」は「Z650」ベースの並列2気筒エンジンを採用している。

4気筒と2気筒というエンジン形式の違いこそあれど、軽量・コンパクトなボディと、扱いやすいパワフルなエンジンが生み出す、俊敏なフットワークは共通の魅力であり、かつて多くのライダーに愛された「Z650」を想わせる「カワサキらしいDNA」と言えるだろう。

画像1: カワサキ「Z650RS」の特徴

180度クランクを採用した649cc水冷並列ツインは最高出力は68PSとベースモデルの「Z650」のまま。しかし電子制御デュアルスロットルバルブの微妙な領域での制御を煮詰めることで、中低域の力強さや素早いレスポンスを実現。日常的な速度域でのパワフルさと、気持ち良い加速フィーリングを実現している。

画像2: カワサキ「Z650RS」の特徴

「Z650」譲りのスチール製の軽量なトレリスフレームを活かし、コンパクトなサイズで車重も187kgと軽く仕上がっている。自然で快適なポジション設定と合わせて軽快な走りを実現。前後ホイールはZ900RSと同パターンのマルチスポークタイプだ。

画像3: カワサキ「Z650RS」の特徴

このモダンな車体のメカニズムに、美しい曲線で構成された燃料タンク、コンパクトだが印象的なテールカウル、「Z650」を再現したボディカラーなど、70年代らしい雰囲気満点なスポーティでカジュアルなスタイリングを合体。サイドカバーは今回新デザインとなり、Z900RSとは違う形状となった。

画像4: カワサキ「Z650RS」の特徴

LEDヘッドライトや液晶多機能メーターを違和感なくマッチさせている造りは「Z900RS」と同様だ。メーターは砲弾型の2眼式で、中央に二重ラインで円の描かれたそれぞれの盤面の文字の書体は現代のカワサキ車らしいモダンなもの。中央部には反転表示の液晶マルチモニタも備わる。

画像: 【公式動画】2022 Kawasaki Z650RS | Official Unveiling Video | Retrovolution Begins www.youtube.com

【公式動画】2022 Kawasaki Z650RS | Official Unveiling Video | Retrovolution Begins

www.youtube.com

カワサキ「Z650RS」のカラーバリエーション

欧州では、カラーバリエーションは3色発表された。国内仕様車に関するアナウンスは、9月27日現在の時点ではないが、2022年のニューモデルとして販売されることを期待したい。

画像: キャンディエメラルドグリーン

キャンディエメラルドグリーン

画像: メタリックムーンダストグレー/エボニー

メタリックムーンダストグレー/エボニー

画像: メタリックスパークブラック

メタリックスパークブラック


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画像2: カワサキが「Z650RS」を正式発表! 水冷2気筒649ccエンジンを搭載したネオレトロスタイルの新型ネイキッドバイク【2022速報】

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カワサキ「Z650RS」の主なスペック

このスペックは欧州仕様車

全長×全幅×全高2065×800×1115mm
ホイールベース1405mm
最低地上高125mm
シート高820mm
車両重量187kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量649cc
ボア×ストローク83.0×60.0mm
圧縮比10.8
最高出力50.2kW(68PS)/8000rpm
最大トルク64N・m(6.5kgf・m)/6700rpm
燃料タンク容量12L
変速機形式6速リターン
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17M/C (58W)・160/60ZR17M/C (69W)
ブレーキ形式(前・後)Φ300mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク

まとめ:小松信夫

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