文:オートバイ編集部
ホンダ「NT1100」の特徴
Honda NT1100
ホイールベース:1535mm
シート高:820mm
車両重量:238kg(DCTは248kg)
予想発売時期:2022年春頃、予想価格:170万円前後
ユニカム+DCT搭載の新世代ツアラー!
ハイスペックでスポーティなパフォーマンスを楽しめ、街乗りにも使えて、たっぷり荷物を積んでロングツーリングも楽しめる。そんな万能ツーリングモデルを目指して誕生したのがNT1100だ。
欧州では「ドゥービル」の名で親しまれた高級ツアラー・NTの名を継承するこのバイクは、高性能を快適に楽しめ、上質な旅を約束してくれる1台。そんなコンセプトを実現させるべく、ホンダがベースに選んだのはCRF1100Lアフリカツイン。アップライトなポジションと力強いエンジン、DCTによるイージードライブを集約したのがこのNT1100なのだ。
先んじて欧州で発表されたが、どうやら国内仕様もスタンバイしている模様。早く乗ってみたい1台だ。

オプションのトップケースやタンクバッグを装着したツーリングスタイル。NT本来の、旅するライダーのためのパッケージだ。

サイズはCRF1100Lアフリカツインより90mmほど短く、95mmスリムだが、全高はほぼ同じ。キャスターは若干立てられ、ホイールベースは25mmほどショートになっている。
後姿はまさしくクロスオーバーで、大型のリアキャリアを標準装備し、アドベンチャーモデルにも通じる迫力がある。
アフリカツイン譲りのパラツインとDCTで爽快な走りを実現!
新型NT1100のフレームはアフリカツインのものを使用するが、ホイールは前後17インチ化され、キャスターを少し起こしたディメンションとして、ワインディングなどでのフットワークを快活なものとしている。
エンジンのスペックはアフリカツインとほぼ同じだが、吸排気系を見直され、よりスムーズな特性とされている。マニュアルミッションとDCTの2タイプが用意されるが、国内仕様はDCTがメインとなる可能性が高そうだ。
【欧州の動画】New 2022 NT1100 Model Features Film
www.youtube.com「NT」はVツインの快適ツアラーだった
NT700V DEAUVILLE (2006)

フランスの西海岸にあるリゾート地の名前「ドゥービル」をペットネームに冠した先代のNTは、ミドルクラスながら、ゆとりある走りを身上としたロングツアラー。エンジンはBROS系の52度Vツインで、駆動方式はシャフトドライブ。アップライトなライディングポジションとゆったりしたシート、大型のフェアリング、ボディ一体型のパニアケースを備え、快適な走行性能で、発売された欧州ではファンも多かった。