1992年に登場したCBR900RRから30年。ホンダはEICMA2021(ミラノショー)でCBR1000RR-Rの30周年記念モデルを初公開した。この記事では「CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th ANNIVERSARY」の詳細と歴代CBR-RRシリーズを紹介しよう。
文:オートバイ編集部

ホンダ「CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th ANNIVERSARY」の特徴

画像: Honda CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th ANNIVERSARY 総排気量:1000cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:830mm 車両重量:201kg 発売時期:2022年春以降(予想)

Honda CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th ANNIVERSARY

総排気量:1000cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:830mm
車両重量:201kg
発売時期:2022年春以降(予想)

生誕30周年を祝う“特別なSP”が登場!

ライバルにサーキットで勝つために、ホンダが本気で造り上げたスーパースポーツがCBR1000RR-Rファイアーブレード。そのルーツは、1992年にデビューしたCBR900RRファイアーブレードにある。

当時はレースのレギュレーションで本格スポーツバイクは排気量750ccのレーサーレプリカが主流で、大排気量車は大柄なスポーツツアラー系の人気が高かった。そこに登場したCBR900RRは「トータルコントロール」をキーワードに、600ccクラスに迫る軽量コンパクトなボディに893ccエンジンを搭載。

コントローラブルでスポーティなハンドリングとパワーの絶妙なバランスの良さが世界中で高い評価を受け、その後のスーパースポーツの潮流を作り出した。それから30年、最新のファイアーブレードも、そのコンセプトをしっかりと受け継いでいる。

所有感を大きく高める特別な仕立てのRR-R

そしてファイアーブレード誕生30年となる2022年、CBR1000RR-RのSPに記念モデル「30thアニバーサリー」が設定された。

1992年の初代ファイアーブレード・CBR900RRを再現したデザインのボディカラーが特徴で、トップブリッジにはシリアルナンバーが刻まれ、タンクには30周年記念ロゴが入り、エンジン始動時には液晶メーター上に記念モデル専用のアニメーションが表示される。

優れた空力特性を備えたカウルやフレーム、サス、電子制御デバイスといった、RC213V譲りのメカニズムは継承。ただし、2022モデルのエンジンは吸排気系の見直しで中速域での力強さを増した仕様となり、2次減速比をショート化して加速性能を向上。セレクタブルトルクコントロール・HSTCも洗練された制御に進化している。

画像: (左)CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th ANNIVERSARY (右)CBR900RR

(左)CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th ANNIVERSARY
(右)CBR900RR

ダウンフォースを発生するウイングレットをはじめ、スリムでコンパクト、空力特性を重視したカウルのデザインは通常モデルと同じ。

見るからにレーシーさあふれるスタイリングや、優れた旋回性をもたらす車体のディメンションも変わっていない。

高剛性と軽さを両立させたアルミフレームやスイングアームを中核とした車体の基本構造も従来モデルと同様だ。

画像: Marc Marquez and Takaaki Nakagami meet the Fireblade 30th Anniversary www.youtube.com

Marc Marquez and Takaaki Nakagami meet the Fireblade 30th Anniversary

www.youtube.com

ホンダ「CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th ANNIVERSARY」各部装備・ディテール解説

画像: 様々な情報をライダーへ的確に伝える、高解像度フルカラーTFT液晶を用いたメーターパネル。視認性や操作性に優れたものだ。

様々な情報をライダーへ的確に伝える、高解像度フルカラーTFT液晶を用いたメーターパネル。視認性や操作性に優れたものだ。

画像: エンジンを始動すると、液晶メーター上には記念ロゴが現れる起動アニメーションが表示されるようになっている。

エンジンを始動すると、液晶メーター上には記念ロゴが現れる起動アニメーションが表示されるようになっている。

画像: トップブリッジにはシリアルナンバーがレーザー彫刻で刻まれ、さらにタンク上面には30周年記念ロゴがあしらわれている。

トップブリッジにはシリアルナンバーがレーザー彫刻で刻まれ、さらにタンク上面には30周年記念ロゴがあしらわれている。

画像: オーリンズ製の電子制御サスであるSmart ECシステムや、ブレンボ製のSTYLEMAキャリパーといったSP専用のハイグレードな足回り。

オーリンズ製の電子制御サスであるSmart ECシステムや、ブレンボ製のSTYLEMAキャリパーといったSP専用のハイグレードな足回り。

画像: メインのシートはブラックだが、セパレートデザインのタンデムシートがブルーなのは初代ファイアーブレードを再現しているから。

メインのシートはブラックだが、セパレートデザインのタンデムシートがブルーなのは初代ファイアーブレードを再現しているから。

画像: 2022モデルのCBR1000RR-Rはカラーリングを変更。通常のSPはグラフィックを変更したトリコロールとブラックの2色をラインアップする。

2022モデルのCBR1000RR-Rはカラーリングを変更。通常のSPはグラフィックを変更したトリコロールとブラックの2色をラインアップする。

画像: New 2022 Fireblade SP 30th Anniversary www.youtube.com

New 2022 Fireblade SP 30th Anniversary

www.youtube.com

ホンダ「CBR1000RR-R FIREBLADE SP 30th ANNIVERSARY」主なスペック

全長×全幅×全高2100×745×1140mm
ホイールベース1460mm
シート高830mm
車両重量201kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量1000cc
ボア×ストローク81×48.5mm
圧縮比13.4
最高出力160kW/14500rpm
最大トルク112Nm/12500rpm
燃料タンク容量16.1L
変速機形式6速リターン
キャスター角24°
トレール102mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・200/55ZR17
ブレーキ形式(前・後)Φ330mmダブルディスク・Φ220mmディスク

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