文:中村浩史/写真:森 浩輔/取材協力:モトフィールドドッカーズ、ビーズガレージ東名横浜
GROM DAKARA(パリダカール イメージキット for グロム)の着せ替え工程
新型ロングストロークエンジンと待望の5速ミッションを採用した21年モデルのGROMが、人気を再加速させている。
ホンダが開発テーマのひとつに挙げた「遊び心を表わすカタマリ感デザイン」を敏感に感じ取ったユーザー、パーツショップが積極的にカスタムしている。
ここに紹介するのはGROMパリダカー「ラ」イメージキット。もちろんパリダカールをもじったネーミングで、GROMをまさかのパリダカマシンに仕立てる外装キット。外装カスタムが簡単にできる着せ替えパネル設計となっているGROMを変身させるために、イメージに合わせて製作した外装キットと言うわけだ。
「新型GROMのタンクカバーを見てなーんとなく思いついたんです。この大きな面のパネルがビッグタンクみたいだなぁ、と。それで80年代のパリダカマシンの姿が思い浮かんで、スケッチしてみたらすごくマッチしてた。タンクにもう少しボリュームを持たせて、サイドカバーも大型にすればすんなりできるんじゃないかって」と言うのは、ビーズガレージの代表、湯浅さん。カスタムパーツメーカーというわけではないが、ビーズガレージのプロデュースによってFRP製外装キットが完成したのだ。
「タンク形状はXL250Rパリダカールのビッグタンクをモチーフにデザインしました。ヘッドライトカウルは、ノーマルの異形ヘッドライトの上にかぶせて丸ライトに見えるようにしたもので、ノーマルのライトとかタンク本体には手を加えずに、手軽に大きくイメージを変える。それが狙いです」
今回、実際に着せ替えの模様も見せていただいたが、車載工具程度のツールを用意すれば約20分ほどで完成! ホントに手軽にガラッと変身!
GROMの開発スタッフにも是非見てもらいたい。
「パリダカール イメージキット for グロム」キット内容
パリダカ変身キットは大きく分けてこの4パーツ。基本的に、数種類の簡単な工具で取り付けできるように設計されていて、取り付け方法や形状もアイディアたくさん。
取り付け工程
1:各パーツを外す
まずはシート。ノーマルタンクカバー、サイドカバー、ヘッドライト回りを取り外す。このあたりは自分で日常メンテできるオーナーなら問題なくできるはず。
2:フューエルタンクカバー取り付け
ノーマルのタンクカバーを取り外して同じ位置に取りつけるだけ。GROMの特徴的なアイコンになっている丸取り付けカラーが作業しやすい。
3:左右サイドカバー取り付け
左右サイドカバーもボルトオン。ノーマルサイドカバーが上の逆三角形のもので、これだけで大きくイメージが変わる。タンクとのクリアランス詰めも高品質だ。
4:ヘッドライトカバー&フェンダー取り付け
異形ヘッドライトが丸ライト+スクリーンに変身するのは、こうやってノーマルのヘッドライトシェルを丸型にカバーするから。クリアランスカバーも付属。
5:完成
GROM改パリ・ダカーラがスゴいのは誰にでも簡単にキットが組めてすぐに変身させられること! 取り外し、取り付ける、も自分でやればもっとGROMが愛おしくなります。
ちなみにキットを初めて取り付けたT.T.R.モータースの林社長は、約15分で着せ替え完了でした!
オプションはこの2つ!
さらにパリダカマシン風イメージに近づけるのためにオプションで販売されているアルミアンダーガード(2万円)とスチールリアキャリア(2万円)。この2つはパーツ単体だけでも人気が出そう。
文:中村浩史/写真:森 浩輔/取材協力:モトフィールドドッカーズ、ビーズガレージ東名横浜