2022年3月3日に欧州ヤマハの「Yamaha Motor Switches ON」で発表された、ヤマハ初のICE(内燃機関)125cc相当の電動スクーター「E01 (イーゼロワン)」の実証実験が、日本、欧州、台湾、インドネシア、タイ、マレーシアの地で行われることが公表されました!! またヤマハ発動機公式のYouTubeチャンネルに、E01開発者インタビュー&E01コンセプトも現在公開されています。2EVに関心ある人は、どちらも要チェックですね!!
文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)/写真:ヤマハ発動機
※この記事は「ロレンス」で2022年3月17日に公開されたものを一部編集し転載しています。

7月1日(金)から車両受取開始で、利用期間は受取日から3ヶ月間!!

3月3日に欧州ヤマハが行った発表会では、E01の実証実験を行った後・・・最大でも2〜3年後にE01市販を行うというスケジュールが明かされました。またその際は、実証実験を行うのは欧州主要都市・・・とコメントしていましたが、欧州だけでなく日本や台湾、そして東南アジア諸国でも行われることになりました!なお日本での実証実験の概要は、以下のとおりになります。

なお日本での実証実験の概要は、以下のとおりになります。

■実証実験の概要
受取期間: 2022 年7月1日(金)~7月31日(日)
利用期間: 車両受取日から3カ月間
車両: E01 (イーゼロワン)
実施エリア: 全国
貸出窓口: 全国のYSP(ヤマハスポーツバイク専門店)
リース台数: 100台
リース料: 月額20,000円(税込み)

実証実験への応募期間は2022年5月9日(月)~5月22日(日)で、参加条件は満20歳以上、小型限定普通二輪免許(AT限定含む)以上の二輪免許保有、応募者名義のクレジットカード保有、利用開始後のアンケートへの回答・・・となっています。

利用期間が3ヶ月でリース料は2万円/月ですから、6万円でヤマハ最新の電動スクーターをプチオーナー気分? で体感するころができるわけです。リース台数は100台ですので、かなり競争率は高くなることが予想されますね・・・? 

なお当選発表は5月31日(火)で、契約申込受付期間は5月31日(火)から6月5日(日)に設定されています。将来の一般販売版E01の開発協力者になれる貴重な機会をお見逃しなく! みなさん奮ってご応募ください! ※詳細については、下記のリンクにある「よくあるご質問」をご参照ください。

実証実験に使用される、日本仕様「E01」の主要諸元も公開されています!

さて、実証実験で使われるE01ですが、その興味深いスペックが明かされました! モーターは専用開発の高回転型・空冷永久磁石埋込型同期モーター(IPMSM)を搭載。2EV用空冷モーターとしては、業界最高レベルの出力/トルク密度と高効率化を実現・・・とヤマハは誇らしげに記しています。

またICE車のエンジンブレーキの感覚を再現した回生ブレーキ、走行条件に応じて選択できる3つ(パワー、標準、エコ)の走行モード、走行ログや最終駐車位置などの車両情報をリモート確認することが可能なコネクテッドシステム、トラクションコントロール、そしてリバース機能などが、E01には盛り込まれています。

画像: E01はバッテリーエネルギーの「高効率と高出力」両立のため、3種の電子制御デバイスと搭載しています。ICE車のECU(エンジンコントロールユニット)に相当するVCU(ビークルコントロールユニット)が速度センサーなどの情報と推定値を統合演算。そしてVCUがBMS(バッテリーマネジメントシステム)とMCU(モーターコントロールユニット)に制御信号を送ることで、バッテリーの過度な負担を抑制するとともに、性能の安定化を図っています。

E01はバッテリーエネルギーの「高効率と高出力」両立のため、3種の電子制御デバイスと搭載しています。ICE車のECU(エンジンコントロールユニット)に相当するVCU(ビークルコントロールユニット)が速度センサーなどの情報と推定値を統合演算。そしてVCUがBMS(バッテリーマネジメントシステム)とMCU(モーターコントロールユニット)に制御信号を送ることで、バッテリーの過度な負担を抑制するとともに、性能の安定化を図っています。

バッテリーは車体固定型のリチウムイオン電池を採用しており、急速、普通、ポータブルと3種類の充電システムに対応。気になる満充電の航続距離は104km(日本仕様車60km/h定地走行テスト値)で、急速充電器は0%→90%充電に要する時間は1時間。そして普通充電器は0%→100%まで5時間、ポータブル充電器は0%→100%まで14時間・・・となっています。

画像: E01のポータブル充電器は、シート下収納スペースに格納することができます。なお急速、普通、ポータブルの各充電器のコネクターは共通になっています。

E01のポータブル充電器は、シート下収納スペースに格納することができます。なお急速、普通、ポータブルの各充電器のコネクターは共通になっています。

画像1: 実証実験に使用される、日本仕様「E01」の主要諸元も公開されています!

車体は新開発のバックボーンフレームに、軽量化を図ったCFダイキャスト製スイングアームの組み合わせ。スタイリングは「人機官能EVデザイン」というテーマに沿って仕上げ、ヤマハEVの新しいシンボルカラーである「アクア」を差し色に使った、「ブルーイッシュホワイトパール1」というカラーリングを採用しています。

画像: ヤマハ製スポーツバイクで実績ある、CFアルミダイキャスト製スイングアームを奢るE01の足まわり。モーター、バッテリー、電装などがバネ下に配置されないようにすることで、バネ下荷重を軽減して良好な乗り心地を実現しています。 www.yamaha-motor.co.jp

ヤマハ製スポーツバイクで実績ある、CFアルミダイキャスト製スイングアームを奢るE01の足まわり。モーター、バッテリー、電装などがバネ下に配置されないようにすることで、バネ下荷重を軽減して良好な乗り心地を実現しています。

www.yamaha-motor.co.jp
画像: バッテリーとモーターエリアを一直線に配置することで、EVのパワートレイン「機能」を視覚化。そして「EVのクリーンさ」と「モーターサイクルのたくましさ」を、無機的な表情と情緒的なラインを併せ持つデザインで表現している、E01のスタイリング。

バッテリーとモーターエリアを一直線に配置することで、EVのパワートレイン「機能」を視覚化。そして「EVのクリーンさ」と「モーターサイクルのたくましさ」を、無機的な表情と情緒的なラインを併せ持つデザインで表現している、E01のスタイリング。

画像: 縦型レイアウトのマルチファンクションメーターは、バッテリー残量、残走行距離、充電状況、時計、外気温計などの情報を表示。なお、ハンドルスイッチからの操作することが可能です。

縦型レイアウトのマルチファンクションメーターは、バッテリー残量、残走行距離、充電状況、時計、外気温計などの情報を表示。なお、ハンドルスイッチからの操作することが可能です。

画像2: 実証実験に使用される、日本仕様「E01」の主要諸元も公開されています!

ヤマハ E01 主要諸元 ※日本仕様

画像: ※1 バッテリー1個搭載時、PWRモードでの測定値(国土交通省届出値)。 ※2 環境により変動します。急速充電は残量0%→90%の充電時間です。バッテリー保護のため、残量90%で充電が停止します。

※1 バッテリー1個搭載時、PWRモードでの測定値(国土交通省届出値)。
※2 環境により変動します。急速充電は残量0%→90%の充電時間です。バッテリー保護のため、残量90%で充電が停止します。

興味深い2つの動画を、ぜひチェックしてください!

なお、E01の日本仕様の詳細が明らかにされるとともに、ヤマハ発動機公式YouTubeチャンネルにはE01のコンセプト映像と、開発者インタビュー動画が公開されました! 開発者インタビュー動画では、各技術者がどのような考えてE01をまとめ上げたかを知ることができる、貴重なムービーと言えるでしょう。ぜひ、ご覧ください!

画像: ヤマハ発動機 新EVモデル「E01」コンセプト映像 www.youtube.com

ヤマハ発動機 新EVモデル「E01」コンセプト映像

www.youtube.com
画像: YAMAHA ELECTRIC BIKE E01開発者インタビュー www.youtube.com

YAMAHA ELECTRIC BIKE E01開発者インタビュー

www.youtube.com

文:宮﨑健太郎(ロレンス編集部)/写真:ヤマハ発動機

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