文:小松信夫、オートバイ編集部/写真:鶴身 健、南 孝幸
スズキ「GSX-R125 ABS」「GSX-S125 ABS」の特徴
クラス最強パワーを誇る俊足スポーツモデル!
現在国内向け唯一の125ccスーパースポーツであるスズキGSX-R125と、そのスーパーネイキッド版のGSX-S125がモデルチェンジする。
スーパースポーツ・GSX-Rシリーズの最小排気量モデルであるGSX-R125は、高回転型で活発な最高出力15PSのDOHC4バルブ水冷単気筒エンジン、軽量でコンパクト、非常にスリムなボディと、レーシーなデザインのフルカウルで、GSX-Rの名に恥ない軽快でスポーティな走りを味わえる。そして定番スーパーネイキッド・GSX-Sシリーズのスタイルで変身したGSX-S125とともに、本格125スポーツとして人気を集めてきた。
新型の大きなポイントは、両モデルの魅力的な走りを支えるエンジンが、最新の平成32年(令和2年)国内排出ガス規制に対応したこと。最高出力、最大トルクの値自体は変わっていないが、出力もトルクも発生回転数が500rpm高くなった。ルックスの面ではアンダーカウルの形状が従来モデルから変更されたのに加えて、それぞれボディカラーのグラフィックが変更されている。
スズキ「GSX-R125 ABS」2022年モデルでの変更点
クラス随一のスーパースポーツ
日本では2018年に発売されて以来、パワフルなエンジンやGSX-Rらしいフルカウル、低く構えたポジションが特徴で125ccスポーツの定番としてすっかり定着。メカニズムやスタイリングを従来モデルから受け継ぎつつ、排出ガス規制に対応するためにモデルチェンジ。従来より車重が3kg増加。
カラーバリエーション(3タイプ)
各部装備・ディテール解説
スズキ「GSX-S125 ABS」2022年モデルでの変更点
スパルタンな俊足ネイキッド
GSX-R125譲りのメカニズムに、スパルタンなネイキッドスタイルと、アップハンドルで実現された自由度の高いポジション設定を与え、街中で俊敏な走りを楽しめる兄弟モデル。モデルチェンジでGSX-R同様に最新の排出ガス規制に対応。こちらも車重が従来より2kg重くなった。
カラーバリエーション(2タイプ)
各部装備・ディテール解説
スズキ「GSX-R125 ABS」「GSX-S125 ABS」主なスペック・価格
※《》はGSX-S125 ABS
全長×全幅×全高 | 2000×700《745》×1070《1035》mm |
ホイールベース | 1300mm |
最低地上高 | 160mm |
シート高 | 785mm |
車両重量 | 137kg《135kg》 |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 124cc |
ボア×ストローク | 62.0×41.2mm |
圧縮比 | 11.0 |
最高出力 | 11kW(15PS)/10500rpm |
最大トルク | 11N・m(1.1kgf・m)/8500rpm |
燃料タンク容量 | 11L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25°50’ |
トレール量 | 93mm |
タイヤサイズ(前・後) | 90/80-17M/C 46S・130/70-17M/C 62S |
ブレーキ形式(前・後) | Φ290mmシングルディスク・Φ187mmシングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 45万3200円《42万200円》(消費税10%込) |
文:小松信夫、オートバイ編集部/写真:鶴身 健、南 孝幸