スズキ「VストロームSX」の特徴
国内市販に期待したいスタイリッシュな新型
2022年4月にインドでスズキが突如発表した新型アドベンチャーが、このVストロームSX。シュラウドには排気量を示す「250」の文字が見て取れるが、車名に排気量表記はなく「SX」が追加されているところから察するに、このSXは大ヒットモデル・Vストローム250の後継機種ではなく、異なるキャラクターを持った別モデルのようだ。
ボディデザインは直線基調のシャープなもので、Vストロームシリーズの旗艦、Vストローム1050を思わせるもの。サイズ的にはVストローム250より若干長く高いものとなっていて、250ccアドベンチャーとしては伸びやかなフォルムを形成している。
キャラクターとしては、快適なツーリングモデルであるVストローム250に対し、このSXはもう少しオフロード指向を強めたコンセプトのようで、フロントタイヤは19インチを採用。リアタイヤは17インチで、Vストローム250と同サイズながら、よりオフ指向の強いブロックパターンのタイヤを履いているほか、立て気味にセットされた大型スクリーンやナックルガードなど、ヘビーデューティ指向のパーツも標準装備されている。
日本で発売されるか気になるところだが、ジクサーの例を考えれば、可能性は十分ありそう。ちなみに現地価格は21万1600ルピーで、現地ではジクサーSF250よりやや高い設定だ。
オン・オフを問わない本格オールラウンダー
このVストロームSX、ベースとなっているのは同じインド生産のジクサー250のようで、エンジンはジクサーと同じ油冷のSOHC4バルブシングル。ヘッドの冷却を重点的に行う、MotoGPテクノロジーも活かした高効率の冷却システム「SOCS」を採用した249ccユニットで、現地では最高出力は26.5PSと公表されている。これは2気筒のVストローム250よりも高出力だ。
しかも、SXの車重は167kgで、これはVストローム250より実に22kgも軽い数字。サイズ的にはほぼ同じで、大幅に軽くなり、パワフルになった、と聞けば、その走りにも期待が高まるというものだ。
ただ、このSXが目指しているのは、オン・オフを問わない、走破性の高いオールラウンドなアドベンチャー。フロントの19インチタイヤ、120mmのストロークを取ったフロントフォークや、7段階のプリロード調整が可能なリアサスペンション、205mmもの最低地上高など、その造りはオフロードでの走行性能をしっかり追求したものとなっており、ツアラーとして人気のVストローム250とは得意なシーンが異なっている。どんな走りを見せてくれるか、今から期待は高まるばかりだ。
また、SXにはスマホコネクト機能や、ターンバイターン式のナビ表示機能など、先進装備も導入されており、こちらも非常に楽しみ。国内市販に大いに期待しよう!
スズキ「VストロームSX」カラーバリエーション
ボディカラーはインドでは3色発表されている。イメージカラーのチャンピオンイエローNo.2、鮮烈な印象のパールブレイズオレンジ、スズキ車の定番カラー、グラススパークルブラックだ。
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