現代にない形を元に整備からきっちり行う

今のモデルにない造形と雰囲気。そうした魅力を油冷モデルに感じて、これから手に入れて楽しみたいと思う層も増えているそうだ。この’88年型GSX-R1100Jのオーナー、佐々木さんもそんなひとりで、この形に惹かれた。

佐々木さんはツクバTOTのコンテンツとなっているカスタムコンテスト、トップドッグスで飯田レーシングファクトリー・飯田さんのヨシムラ・リスペクトスタイルGS1200SSが優勝した時に実車を間近に見て、カッコイイと思ってから飯田レーシングファクトリーと付き合いを始めたとのこと。油冷を楽しむには好適な出会いか。

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車両はフルノーマル状態からまずエンジン/車体ともに同店でレストアを兼ねてフルメンテナンスを行い、その後はキャブレター、フロントマスター……と、およそ半年ごとのスパンで、各部のスープアップを行って楽しんできたという。

撮影時点ではエンジンはヨシムラST-1カムとFCCクラッチを組み、電装はウオタニSPⅡユニットで強化。キャブレターもヨシムラTMR-MJNを、あえてセンターリンクでなくサイドリンク仕様でセットする。

車体側もブレンボラジアルマスターや同キャストキャリパー+サンスターディスクによって制動力とタッチを強化、リヤショックもオーリンズとして、ルックスはベースのGSX-R1100Jをほぼそのままキープしながら現代化も図ったというのは十分に分かるところだ。

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その走りを楽しみつつ、佐々木さんはもう1台、同じ型式の車両=GSX-R1100Jを入手。こちらにはほしくて探していたという当時のスペシャルフロントフォークとステアリングステムがセットで組み込まれていたと言うから、それを使ってカスタムが進んだこの車両というのも、改めて紹介できそうだ。

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Detailed Description 詳細説明

画像1: Detailed Description 詳細説明

メーターは'88年型R1100Jノーマルでヨシムラ・プログレスメーター(油温計)を追加。外装はカラーリングも含めてノーマル状態だ。

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左右マスターシリンダーはブレンボRCSとして、タッチや制動性を向上。ハイスロットルキットやグリップラバーはヨシムラを使う。

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エンジンはフルメンテナンスした上でヨシムラST-1カムを組み、飯田レーシングファクトリーオリジナルのオイルキャッチタンクを追加。

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キャブレターは油冷1200用サイドリンクタイプのTMR-MJNφ40mm。マルチリブアルミボックス(MR-ALBOX)のフレームはノーマルだ。

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φ41mmフロントフォークはGSX-R1100Jのノーマル。フロントブレーキはブレンボ製キャストのアキシャルマウント・ブラック/ビッグロゴキャリパー+サンスター・ネオクラシックディスクの組み合わせ。中空3本スポークのホイールは純正の前後2.75-18/4.50-18サイズを外観チューン。

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スイングアームはGSX-R1100J純正で、リヤショックをオーリンズに換装。リヤブレーキはR1100J純正。マフラーはUSヨシムラサイクロンで、エキパイは西村コーティングでレーシング1000耐熱塗装仕上げしている。前後タイヤサイズは110/80ZR18・160/60ZR18とする。

取材協力:飯田レーシングファクトリー

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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