文:オートバイ編集部/写真:松川 忍、南 孝幸、鶴見 健
「MT-09 サイバーラリー」の特徴
Y'S GEAR YAMAHA MT-09 CYBER RALLY
モーターサイクルショー2022参考出品車

ベース車両:ヤマハ「MT-09」
総排気量:888cc
税込価格:110万円
ヤマハ・MTシリーズの中で一際エキサイティングな存在のMT-09。従来モデルから独特の基本スタイル、パワフルな並列3気筒エンジンを受け継ぎながら、2021年のフルモデルチェンジで車体を一新。さらに刺激的な走りを実現した。
唯一無二のデザイン、“ウイングガーニッシュ装着”
モタードライクな風貌がとても斬新に思える
ヤマハブースで青い光に包まれて姿を現したMT-09サイバーラリー。スタンダードなMT-09ですら、その個性的なスタイリングは異彩を放っているが、サイバーラリーはウイング状のハンドルガードなど専用の外装パーツを装着することで、その名の通りに近未来感満点のサイバーなイメージへと生まれ変わっている。
この独特なスタイルを見て、思い出さずにいられないのが2013年からヨーロッパ向けに販売されていた、MT-09ストリートラリー。「人」と「機械」を高次元で一体化させて「ストリートスポーツの新たな領域を切り拓く」ことを目指し、3気筒エンジンやモタード的な車体構成を取り入れた初代MT-09のキャラクターをより明確に表現するため、モタード的ディテールを取り入れた個性的なフロントマスクなどを与えられたモデルだった。
今回登場したサイバーラリーは、あのストリートラリーを最新仕様のMT-09で復活させたモデル、といって良いだろう。別の言い方をすれば、2021年にフルモデルチェンジし、初代からのコンセプトをさらに深化させ、メカニズムを磨き上げ完成度をアップした新型MT-09の魅力を、視覚的に表現するモデルということだ。
ストリートラリーは残念ながら国内では販売されなかった。しかし、このサイバーラリーはなんらかの形で国内販売されることを期待したい。
「MT-09 ストリートラリー」とは?

YAMAHA MT-09 STREET RALLY
海外仕様車・2013年
国内導入されなかった伝説のMT-09派生モデル
2013年の初代MT-09登場時、ヨーロッパでのみ販売されたバリエーションモデル。メカニズムはスタンダードと共通だが、バイザーと一体のハンドルガードやタンクシュラウド、専用シートなどで近未来的モタード風なルックスに変身させている。
「MT-09 サイバーラリー」各部装備・ディテール解説
じつは販売中のアクセサリーパーツも数々採用している
ベースモデルはスタンダードのMT-09。全身ブラックを基調にしながら、フロントマスクやシュラウド、フロントフェンダー、リアホイールといった部分をブルーとするカラーリングで、引き締まった印象を感じさせる。

MT-09のフロントマスクを特徴づける単眼式LEDヘッドライトを活かしながら、ストリートラリーのデザインをリファインしたような、ハンドルガードを一体にしたフロントマスクを装着。

ハンドルガードはカーボン調仕上げで近未来感を演出。ミラーはTANAXのNAPOLEONシャークミラーに変更。

ノーマルとは形状が大幅に異なる、フレームのエンジンハンガー部まで覆うラジエターガードもサイバーラリー専用にデザインされたもの。ここもカーボン調仕上げの黒い樹脂製だ。

外装だけでなく、車体に発生する振動、変形を効果的に減衰させることで上質な走りを実現する効果のある、MT-09用のパフォーマンスダンパー(税込3万9600円)も装着されていた。

トルクフルで高回転まで伸びるアクラポビッチ製のフルエキゾーストの価格は税込23万6500円。乾いたサウンドが魅力で是非装着したいカスタムパーツのひとつだ。

展示車両はマフラーもワイズギアで取り扱うMT-09用のアクラポビッチ製のフルエキゾーストタイプに変更。サイレンサーはチタン製、JMCA認証で車検対応品。

デザイン性と機能性を両立したスタイリッシュなプロテクションパッド(税込9900円)。もちろんMT-09のタンク形状に合わせたデザインなので斬新なスタイリングにもマッチ。

MT-09用に用意されているコンフォートシート(税込3万3000円)を装着。座面サイドにグリップの良いレザー、シート面は質感の高いスエード風レザーを採用し質感と機能性を両立。

シャープな形状のテールを、よりシンプルでスポーティに見せるフェンダーレスキット(税込3万1900円)もMT-09用。高品質なアルミを使用したステーにMT-09ロゴが入っている。
文:オートバイ編集部/写真:松川 忍、南 孝幸、鶴見 健