ヤマハ新型「XSR900」の特徴
新エンジン&フレーム搭載、スタイルも大幅に変更
ヤマハのスポーツヘリテージモデル「XSR900」は、2016年に初代モデルが登場。ネオクラシックなスタイルとともに、水冷DOHC4バルブの3気筒エンジンを搭載し、スポーティな乗り味も好評な一台です。
新たに発表された2022年型は、フルモデルチェンジ。先行して欧州などで発売され、日本では3月~4月の大阪・東京・名古屋モーターサイクルショー2022で公開されて話題になりました。
スタイリング面では、レトロさと新しさを融合させデザインを再構築。80年代のレーシングマシンが有する機能美にならい、足つきやニーグリップ時のフィット感を考慮した燃料タンクやサイドカバーなど、走行時も停車時もライダーと一体感のある形状に。
新開発されたLEDヘッドライトや、特徴的なバーエンドミラーなどと合わさり、一目で新型だと分かるアグレッシブなスタイルになりました。
水冷3気筒エンジンの排気量は従来の845ccから888ccに拡大。ピストン、コンロッド、クランクシャフト、クランクケースなど、主要パーツを新設計し軽量に仕上がっているのも魅力。
また新たにアシスト&スリッパークラッチを搭載。レシオの最適化を図り1・2速をハイギアード化したトランスミッションを採用しています。
現代のバイクに欠かせない電子制御の根幹「IMU」も新たなものに。IMU自体の小型化・軽量化を図るとともに、ECUにはトラクションコントロールシステム、スライドコントロールシステム、リフトコントロールシステムが織り込まれています。各システムとも、介入レベル調整、およびON・OFF設定が可能。
さらにクルーズコントロールシステムや、ブレーキコントロールやシフトダウンにも対応するクイックシフターを標準装備。
メインフレームは、軽量化と剛性の最適化を図った新たなものに。最低肉厚1.7mmを実現しながら、横剛性は従来比で約50%アップしたとのこと。このフレームは2021年に新型となったMT-09や、トレーサー9GTと同一仕様。リアフレームはXSR900のための専用設計です。
ホイールは新型MT-09でも採用された鋳造軽量ホイールをセット。従来比で前後計約700gの軽量化が図られています。
メーターは、3.5インチのフルカラーTFT仕様。回転数に応じて色が変化するデジタルバータコメーター、燃料計、平均燃費、水温計、外気温計、シフトインジケーター 、ETCインジケーターの表示機能などを備えています。
ヤマハ新型「XSR900」のカラーバリエーション・価格・発売日
ボディカラーは「ブルーメタリックC(ブルー)」と「ブラックメタリックX (ブラック)」の2色を設定。車両価格はいずれも税込121万円。発売日は2022年6月30日。
なおこの新型XSR900は「ヤマハモーターサイクル エクスクルーシブモデル」として、YSPとアドバンスディーラーのみで販売されます。
ブルーメタリックC(ブルー)
ブラックメタリックX (ブラック)
ヤマハ新型「XSR900」の公式動画
ヤマハ新型「XSR900」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2155×790×1155mm |
ホイールベース | 1495mm |
最低地上高 | 140mm |
シート高 | 810mm |
車両重量 | 193kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
総排気量 | 888cc |
ボア×ストローク | 78.0×62.0mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 88kW(120PS)/10000rpm |
最大トルク | 93N・m(9.5kgf・m)/7000rpm |
燃料タンク容量 | 14L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 25゜ |
トレール量 | 108mm |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C (58W)・180/55ZR17M/C (73W) |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |
メーカー希望小売価格 | 121万円(消費税10%込) |
まとめ:西野鉄兵