文:小松信夫、オートバイ編集部
ホンダ「XL750 トランザルプ」各部装備・ディテール解説

16.9Lという余裕のあるサイズの燃料タンクを備えるが、流麗なボディラインはその存在を感じさせないスマートさだ。

フロントマスクはスポーティでプレーンなデザイン。逆三角形のLEDヘッドライトは、400Xなどにも装着されているものに似たデザイン。

大きなラジエターを覆う左右のシュラウドをはじめ、フロント周りのデザインには初代モデルの面影が感じられる。

並列2気筒、270度クランク、ユニカム機構など、エンジンのメカニズムにもアフリカツインと共通点が多く見られる。

変形五角形断面でデュアルエンドという個性的なデザインの大きなサイレンサー。オフロード走行に備えて後方に大きく跳ね上げられている。

左右のフォークに別々の機能を持たせたショーワ製SFF-CA倒立フォーク。200mmという充分なトローク量でダート走行も苦にしない。

モノショック構造のリアサスペンションもショーワ製で、ストローク量190mm。スイングアームはハイブリッド構造のアルミ製。

5インチの大型カラーTFT液晶メーターは、「HSVCS(ホンダ・スマートフォン・ボイス・コントロール・システム)」など多彩な機能が備わる。

大型の段付きシートは分厚いクッションによって快適さ抜群。シート高は850mmだが、オプションで820mmになるローシートも用意。
ホンダ「XL750 トランザルプ」純正アクセサリーパーツ

長距離ツーリングには必要不可欠な収納力を拡大するためのケース類をはじめとして、ツーリングなどでの利便性を高めるためのアドベンチャーモデルらしい純正アクセサリーも、多彩なラインナップが揃っている。

標準装備のスクリーンには、高さの調整機構が備わっていない。そのため、防風効果をアップするためのトールスクリーンが用意される。

スタイリッシュで機能的なパニアケース。容量は右側26L、左側33Lという余裕のあるものだ。取付にはケース以外に専用ステーが必要だ。

トップボックスの容量は50L、ヘルメットも容易に収まるビッグサイズ。タンデム時にはバックレストとしても使用することが可能。

出先でのメンテナンスなどに役立つセンタースタンドは標準状態では装備されず、純正アクセサリーとして設定されている。
ホンダ「XL750 トランザルプ」公式動画・写真
【公式動画】New 2023 XL750 Transalp Launch Film
www.youtube.comホンダ「XL750 トランザルプ」主なスペック
※諸元は欧州仕様車
全長×全幅×全高 | 2325×838×1450mm |
ホイールベース | 1560mm |
最低地上高 | 210mm |
シート高 | 850mm |
車両重量 | 208kg |
エンジン形式 | 水冷4ストOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 755cc |
ボア×ストローク | 87×63.5mm |
圧縮比 | 11.0 |
最高出力 | 67.5kW/9500rpm |
最大トルク | 75N・m/7250rpm |
燃料タンク容量 | 16.9L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 27゜ |
トレール量 | 111mm |
タイヤサイズ(前・後) | 90/90-R21 M/C 54H・150/70-R18 M/C 70H |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmダブルディスク・Φ256mmシングルディスク |
文:オートバイ編集部